「はいからさん」こと花村紅緒。
母を早くに亡くし、父に育てられるも、家事は一切できず、女学校でも裁縫はからっきしダメ、しかし竹刀を持てば敵なしのじゃじゃ馬娘。
そんな紅緒はある日、ハンサムな将校、伊集院忍と偶然出会うのですが、
父から、その忍が、祖父母の時からの許嫁であるのだということを聞かされます。
忍は紅緒の女学校の友人、モダンガールである環の想い人であることを知った紅緒。
花嫁見習いで伊集院家に住まうこととなり、
そこで自分のダメっぷりを披露すれば、すぐに花村の家へ追い返されるだろうと環に告げます。
ところが、伊集院家の皆は次第に紅緒に惹かれていき、
また、忍も紅緒を大切に、愛おしく思うようになるのですが、
紅緒が酒場で起こした事件のせいで、忍は小倉へ転属させられ、そののちシベリアへと派遣されてしまうのです。
忍に好きだという気持ちを伝えていないままだった紅緒。
ところが、忍はシベリアで戦死したらしいとの訃報が・・・・
母の形見である白い喪服を見につけた紅緒は、
まだ婚約者であったにもかかわらず、未亡人として伊集院家を守ろうと、雑誌記者として働き始めるのですが・・・
娘が、夏休み、夜しかバイトがないので、昼間めちゃめちゃ暇だからとTSUTAYAにコミックレンタルしに出かけまして。
わたくし、この春から新しい職場に契約で勤め始めたので、半年たたないと有給休暇がもらえず、今年の夏は夏休みがないのですが・・・
見つけてしまったのです、『はいからさんが通る』全巻!!!
三連休、読みましたよ、一気に。
実際の連載は、私が五歳の時からだったので、当然リアルタイムでは知らなかったのですが、のちのちドラマ化されたり、ちょうど高校生の時に南野陽子で映画化されまして。
むかーし、友達に漫画を借りて読んだのですが、久しぶりに読み返すことができました。
ギャグがけっこう出てくるのはまぁさておき、
大正時代から始まる物語は、忍のシベリア出兵、関東大震災と史実どおりに進んでいき、
合間にいろいろな当時の豆知識なども出てきて、歴史の勉強にもなるかも。
読んでいて思いだしたのは、須賀しのぶの『芙蓉千里』シリーズ。
日本人の兵士である忍の部下が満州で馬賊になる、とか、
シベリアの地で忍が雪の中瀕死の状態になる、とか、
『芙蓉千里』シリーズを思いだしましたねぇ。
はねっかえりのじゃじゃ馬娘で、人情に厚く、誰にたいしても優しく、そして誰からも愛される天真爛漫な紅緒が、心の底から忍を愛し、忍の家族も愛し、
だけれども、自分だけは幸せになれないと、身を引く紅緒に、涙が止まらなくって・・・
職業婦人であることがまだまだよくは思われなかったような時代に、
結婚もしていない、婚約者だった忍の家族を養うために働きだした紅緒。
しかし、好奇心旺盛な紅緒は、職をもって外の世界に出たことで、さらに生き生きとしていきます。
とにかく、モテるんだなぁ・・・
本人は全く気づいてないけれど(笑)
レンタルなので返却しなくてはならず・・・
買っちゃおっかなー。
手元に置いておきたいなー(笑)
この書評へのコメント