幻冬舎を作った見城徹。
私にとっては10代20代にのめり込んだ村上龍を売り出した人、という認識。
熱く読書について語る中、本を読まない経営者は信用できないなどとばっさり。
石原慎太郎への熱烈なラブコールなんかは、いかにも時代がそういう時代だったんだろうなと思いますが、仕事への情熱はすごいなと素直に関心。
自己検証、自己嫌悪、自己否定をしなければ、人間は進歩しない、
そのためにひたすらを読め、
ひたすらに本を読みこんできた人に言われると納得かなと。
特に共感したのは、
『僕は読書の効力として、「自分以外の人生を体験する」点を挙げている』
『読書の意味とは、自分一人の人生では経験できないことを味わい自分の問題として捉え直し、他者への想像力を磨く点にある』
『重要なのは、「何が書かれているか」ではなく、「自分がどう感じるか」』
といったところ。
もちろん、外の世界に出なければ、本当に人と対峙しなければ経験できないことも多々あるけれど、本を読むことで一人の部屋でもたくさんのことを経験することができる。
ナチスに囚われた双子の少女の物語を読んで胸を痛め、
孤児の少女が花言葉を覚え、花束を作って人を幸せにしていく物語に心ときめき、
ヒースクリフとキャサリンに、愛と憎悪を教えてもらい、
北欧のミステリを読んでは、夏休み、なんて長いの!とびっくりし・・・
ストーリーだけでなく、登場人物の気持ちであったり、知らない国の登場人物の生活様式を知って驚いたり。
読書って、本当に素晴らしいものですよね。
本年度も会社で自己啓発の単位制度のために本を読んで感想を投稿するため、手に取った本ですが(相変わらず本年度も小説はダメとのこと)、なかなか熱い語りに引き込まれてサクッと読むことができました。
この書評へのコメント