まるまるの毬





菓子職人の作る治兵衛の菓子にまつわる話を描いた短編集、キャラクターもプロットも秀逸で、敵役すら治兵衛の人生を輝かせる捨て台詞を吐いて去る名作。
西條奈加作「まるまるの毬」を読みました。西條先生の人情時代小説です。 【カスドース】武家屋敷ば…

本が好き! 1級
書評数:911 件
得票数:19646 票
こんにちは。ブクレコ難民です。今後はこちらでよろしくお願いいたします。





菓子職人の作る治兵衛の菓子にまつわる話を描いた短編集、キャラクターもプロットも秀逸で、敵役すら治兵衛の人生を輝かせる捨て台詞を吐いて去る名作。
西條奈加作「まるまるの毬」を読みました。西條先生の人情時代小説です。 【カスドース】武家屋敷ば…





一人の女性の死を起点に、残された人々の人生と関係性、そして時間の経過とともに変化していく「不在」のあり方を多層的に描いた作品
窪美澄作「君の不在の夜を歩く」を読みました。本作は、一人の女性の死を起点に、残された人々の人生と関係…





16世紀に実際に起きた象のアルプス越えの話をノーベル賞作家サラマーゴが軽やかに、しかし人生に対する静かな諦念と、それでもなお生きる事への肯定を込めて描いた傑作。
ジョゼ・サラマーゴの『象の旅』は、16世紀に実際に起きた出来事――インドからポルトガルへ渡り、さらに…



冴は母親が夜職であった為に学校で苛めを受け、心晴はパンデミック中匿名でメッセージ交換を行っていた同級生と会う約束を母親に反故にされて以後、引きこもっていた。いつしか成長した2人は出会い、互いを変える。
本作は、パンデミックという未曾有の状況の中で成長期を過ごした若者たちの軌跡を描いた物語です。物語は主…




あの赤狩りの嵐が吹き荒れていた頃、NYで舞台美術家を夢見ながら、生活の為にデパートの人形売り場で働いていたテレーズは、娘のクリスマスプレゼントを買いに来た金髪美人キャロルに魅せられた。
パトリシア・ハイスミス作「キャロル」を読みました。 【第一部】19歳のテレーズはニューヨークの…




天才的な乗馬センスを持ちながら、リスカを繰り返す不登校少女、性加害を受けて男性不信に陥った女、友達の裏切りを受け入れられずにアル中になって家族に見放された牧場主が世界一過酷な耐久レースに挑む物語。
村山由佳作「天翔る」を読みました。この小説のテーマ、エンデュランスとは乗馬界における耐久競技です。こ…





人間とは何か?人間を構成する意識、自由、倫理、宗教、社会と言った概念すべては「確固としたもの」ではなく、科学によって揺さぶられる。しかし人間は真実を知っても、なお意味を求めて生き続ける。
グレッグ・イーガン作「祈りの海」を読みました。 【貸金庫】目覚めた私は、隣に寝ていた妻と思しい…




賤ケ岳七本槍と石田三成の関係を各人の視点から描き、戦後の分岐と内面を通して三成の真意に迫る歴史群像劇。武勇の陰にある葛藤と理想が交錯する。
本作「八本目の槍」は、賤ケ岳七本槍として名を挙げた若き武将たちと、彼らと同じ小姓仲間でありながら七本…




75歳の燿子は86歳の哲学者仙崎と出会う。共に恋や愛よりも仕事を優先させて生きて来た2人であったが、妻を亡くした仙崎は未来に不安を抱えていた。しかしオプティミストの燿子はそんな仙崎の心をほぐし。。。
松井久子作「最後のひと」を読みました。元売れっ子脚本家の燿子は75歳。脚本の仕事は途絶え、細々と続け…





名監督満田は異動し、駅伝についてはど素人の美術教師上原が新たな監督となった。陸上部主将の桝井は悩みながらなんとか駅伝チームを立ち上げたが、選手達はみな人に言えない悩みを抱えて前途は多難だった。。。
瀬尾まいこ作「あと少し、もう少し」を読みました。本作は中学最後の駅伝を舞台に、六人の生徒と一人の教師…





山奥にあるエルザ動物クリニックにはさまざまな患畜が訪れる。それぞれの飼い主には自らへの引け目と負い目があったが、それでも動物達は健気に飼い主に尽くし、クリニックの一同は全力で彼らを救う。
村山由佳作「しっぽのカルテ」を読みました。 【第一話 天国の名前】土屋高志は土木作業中、ちいさ…




井口可奈編著の芸人短歌続編。殆んどの芸人さんのネタ動画が既に公開されており、短歌と共に楽しめる作品。
井口可奈編著「芸人短歌2」を読みました。シリーズ2作目であるらしいです。私も時々短歌を作りますが、俳…




思想も愛も性も、すべてが消費される時代。少女達は救われるために生きているのではなく、ただ壊れないように立っている事しか出来なかった。むき出しの背骨だけが白く残った後には。。。
市川沙央作「女の子の背骨」を読みました。 【オフィーリア23号】那緒は電車の中で自分のiPho…




関東大震災から終戦後に渡り、東京の下町にあったカフェー西行の女給達とその家族、カフェーに集う客達の人生を描く短編連作集。
嶋津輝作「カフェーの帰り道」を読みました。第174回直木賞受賞作だと言う事でしたが。。。 【稲…




決してぶれない娘、成瀬は京大生となり、京都を舞台に京都を極めるという壮大かつ曖昧な目標を掲げ、周囲の人々を巻き込んで快進撃を続ける。シリーズ最終作。
宮島未奈作「成瀬は都を駆け抜ける」を読みました。決してぶれない娘、成瀬シリーズ最終作であるとか。ちょ…




深夜二十三時からひっそりと開く夜食カフェ「マカン・マラン」を舞台に、社会の中で居場所を見失いかけた人々が、ドラァグクイーン、シャールの料理と静かな言葉によって再び自分を取り戻していく連作短編集。
古内一絵作「マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ」を読みました。 第一話「春のキャセロール」で…




捜査一課の鬼課長須藤は、銃撃されて以降閑職に異動させられて、喪失感を抱えながらぼんやり過ごしていた。しかし同期の石松は動物絡みの難事件を持ち込み、動物オタクのコミュ障警官圭子と共に事件を解決して行く。
大倉崇裕作「小鳥を愛した容疑者」を読みました。 【小鳥を愛した容疑者】須藤警部補はこの日も出勤…





パンデミックを生き抜いてやっと一息ついたガハクと由美先生の食エッセイ。
文;梅村由美、画;山口晃作「ヒゲのガハクごはん帖」を読みました。梅村先生は山口先生の奥様で、同じ東京…





昭和の始まりから終わりまでを描き出す、奥田昭和史堂々の完結。
奥田英朗作「普天を我が手に 第三部」を読みました。昭和の始まりから終わりまでを描き出す、奥田昭和史堂…




スーパーセックスワールドによって疎外された私は、女王様風俗店の電話番の仕事を得た。そこで知り合った女王様美織は突然失踪し、心配した私は美織を探し始めるが、事態は意外な方向に進展する。。。
渡辺優作「女王様の電話番」を読みました。 この世界はスーパーセックスワールドであり、それに長く…