ガチョウの本

誰もあいだに入ることができないほどに結びついた少女たちの友情に潜むものたち。
28歳のアニエスの、少女時代のかけがえのない友ファビエンヌが亡くなった。アニエスは、少女時代を振り返…

本が好き! 免許皆伝
書評数:1743 件
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いつまでも読み切れない沢山の本が手の届くところにありますように。
ただたのしみのために本を読める日々でありますように。

誰もあいだに入ることができないほどに結びついた少女たちの友情に潜むものたち。
28歳のアニエスの、少女時代のかけがえのない友ファビエンヌが亡くなった。アニエスは、少女時代を振り返…

犬のバーテンダーがいるバーで。お酒のつきだしは「詩」
何軒めかで「ぼく」がたまたま入ったバーのマスターは犬だった。お酒のつきだしに、詩が出された。 カウ…

「お前は生きのこるんだ。」逃げて逃げて、生きのびろ
岩波少年文庫100冊マラソン50冊目 ユレクは本名をスルリックという。ナチスに捕まらないよ…

隅田川の東、これも散歩道。
墨東とは、東京の墨田川の東岸、東向島、玉の井のあたりで、この物語が書かれた昭和十年頃には私娼街があっ…

ひとたび戦争が始まってしまったら。そのまえに。
映画『火垂るの墓』の監督である著者は、あの映画は反戦映画になりえない、という。戦争を始めたがる人なら…

ドイツの空を飛行船が行く
岩波少年文庫100冊マラソン49冊目 南ドイツのブラウベルク湖のほとりに両親と一緒に暮らす…

しっそうは、失踪であり疾走である。
「障害のある兄と、その弟の物語」であり、「障害のある兄と、障害のないとされているが、さまざまないびつ…

「こんども、こんども、また、こんどもね」
「戦争は、おだやかな日常を一瞬で奪う」この本の帯に書かれた言葉だ。 広島の少女かのこの、1945年…

なまけのワーニャは、いずれ皇帝に。
岩波少年文庫100冊マラソン 48冊目 お百姓の三人息子の内、一番下がとんだ怠け者のワーニ…

こどもになって、春と夏と秋と冬をスケッチしたら
一ページに一句ずつ、ボブ・ラッチカによる俳句(英語俳句) 一ページに一枚ずつのピーター・レイノルズ…

時代の雰囲気も楽しいクラシックホラー15編。夏だしね。
岩波少年文庫100冊マラソン47冊目 クラシックホラー短編集、フランス編。 血なまぐさい…

読んでいるだけならほんとに愉快。
「アフリカ大陸の中央を占める広大な熱帯雨林をすみずみまでうるおして流れる、ナイル河に次ぐアフリカ第二…

カッレたちは、五歳の男の子が誘拐されるところに居合わせてしまった
★岩波少年文庫100冊マラソン46冊目 『名探偵カッレくん』では、夏休に、世界一平和な町ス…

子どもらの裸足の足が街路をリズミカルに蹴っていく。
★岩波少年文庫100冊マラソン45冊目 『名探偵カッレくん』の夏休みから一年後。また夏がや…

本気で遊ぶ子どもたちに、大人たちはどうしたって敵いっこないのだ。
★岩波少年文庫100冊マラソン44冊目 13歳のカッレ・ブルムクヴィストは、名探偵になるこ…

最初は巨人がいて、人がいた。
海と山に囲まれた海豊村は、山の民トゥルクの村だ。トゥルクの人びとは山で猟をして、畑で粟を作って暮らし…

前巻で、するりと解けた学園の秘密は、大きな疑惑の入口のようだ。
この物語も五巻めとなると、あれこれ深く絡みながら進むストーリーの、どこを切り取ってもネタバレになりそ…

ポーランドからアメリカに移り住んだシンガーは、失われつつあるユダヤの言葉イディシ語で書いた。
岩波少年文庫100冊マラソン 43冊目 お話の名手シンガー。 ポーランドからアメリカに移…

「私は「生きる」ということはあなたの物語をつくることだと思っています」
物理学者、佐治晴夫さんによるショート・エッセイ集。雑誌『SALUS』2016年から2022年まで、7…

楽しいことが大好きで、他の人の見えないものを見る二人があるいていく。
父と娘が手を繋いで出かけて行く。 「がっこうへの みちのりは、 ひかりと かげと おとの ジャ…