SPQR ローマ帝国史I――共和政の時代





ローマ史を厳密に、新しい観点で見直している本。ローマ初期は殆ど記録がなく、発掘品も少ない。史料も疑ってかからねばならない。これまで通説とされてきたローマ建国当初の歴史は、どこまで本当なのか?
本書は最近読んだヘンリー・ジーの 「人類帝国興亡史」 の注記で触れられていて興味を持った。その注記で…

本が好き! 1級
書評数:1714 件
得票数:38259 票
神奈川県に住むサラリーマン(技術者)でしたが24年2月に会社を退職して今は無職です。
読書歴は大学の頃に遡ります。粗筋や感想をメモするようになりましたのはここ10年程ですので、若い頃に読んだ作品を再読した投稿が多いです。元々海外純文学と推理小説、そして海外の歴史小説が自分の好きな分野でした。しかし、最近は、文明論、科学ノンフィクション、音楽などにも興味が広がってきました。投稿するからには評価出来ない作品もきっちりと読もうと心掛けています。どうかよろしくお願い致します。





ローマ史を厳密に、新しい観点で見直している本。ローマ初期は殆ど記録がなく、発掘品も少ない。史料も疑ってかからねばならない。これまで通説とされてきたローマ建国当初の歴史は、どこまで本当なのか?
本書は最近読んだヘンリー・ジーの 「人類帝国興亡史」 の注記で触れられていて興味を持った。その注記で…





オスマン・トルコ帝国に攻められたビザンツ帝国の最後の日々をその遠因から遡って解説した優れた歴史書。
本書は、塩野七生さんの 「ローマの街角から」 で触れられていたので読んでみることにした。ちょっと長く…



このままでは人類絶滅は避けられないのだから宇宙に進出していくべきだと言う著者の提言。宇宙進出は大胆な技術革新が必要だが、そのためには十分な人口(脳の数)がある今を逃してはいけないと言っている
こちらも朝日新聞の書評で知った本である。 絶滅をテーマに本書では人類(ホモ・サピエンス)史を概…





かつて人工林の管理をしていた著者が語る樹木の一生、生態など。彼にして、樹木を全く誤解していた部分が多々あるようだ。原生林の樹木の一生はとんでもなく長い。生長した樹は大事にしなければならない。
「早川書房創立80周年読書会『ハヤカワ文庫の80冊』を読もう!」 の読書会に投稿したところ、この読…





植物の見た目に注目して面白い植物を取り上げた本。自分の体に虫を住まわせる植物、青や黒の花を咲かせる植物など76種を取り上げている。
本書も朝日新聞の書評で知った本である。 「まえがき」と「あとがき」を読むと、植物の見かけに着目…





保険市場を選択と言う観点から論じた本。保険会社は被保険者を選択し、被保険者は保険商品を選択する。両者は少しでも自分が有利になるように自然とせめぎ合っている。
朝日新聞の書評で知った本。本書は経済学の分野に分類される書籍だと思うが、自分が初めて手にする専門的な…



今では普通に見かけるが、1980年代初期には珍しかったシャーロック・ホームズについての論考を集めた本。
小林司、東山あかね氏が編集した英米両国の著名な推理作家7名、推理評論家3名、ホームズ研究家2名による…



今年投稿した本から印象に残ったものを選びました。純文学よりはノン・フィクションに良い本が多かったです。
今年は仕事を辞めて時間が出来たにも関わらず、ピーク時に比較して読了冊数はぐっと減りました。時間が出来…





日本の怪奇譚を集めた有名な作品集。外国人が書いたて翻訳されたとは思えない、日本的な作品。後半にはハーンの面白い論考が載っている「虫の研究」も。
久しぶりに 「やりなおし世界文学」 の一冊を手にしてみた。今、朝ドラでも取り上げられている人物ラフカ…




クリスマス前のドイツのギムナジウムを舞台とした群像劇。児童文学ではあるが、大人は子供の心をもっと公平にみるべきだと言う教訓が含まれている。
今日はクリスマス・イヴ。それに因んで今年は本書を読んでみることにした。実は、ケストナーも「飛ぶ教室」…




ホーソーンの短編集(実は英和対訳本)。「偉大な石の顔」が秀逸。ある盆地に慈悲深く風格が漂う人面を思わせる岩があった。その盆地ではいつかそこ出身のその石の顔に似た偉人が出現すると予言されていた。
ホーソーンは 「緋文字」 で有名だが、自分は最初に短編で親しんだ作家だった。彼の「トワイス・トールド…


著者の大作「ローマ人の物語」を書くにあたって思い浮かんだことを書いた随筆。しかし、内容の多くは20世紀末の日本、イタリアの政治・経済情勢とそれに対する提言に費やされていた。ちょっと読むのが遅かった。
本書は、国際情報誌「フォーサイト」に1994年春から99年冬にかけて連載した随筆をまとめたものである…





対比列伝で有名なプルタルコスの愛情や思いやりを論じた4つの小編。手紙もある。女性を尊重し夫婦愛の正しさを説いたプルタルコスにして、当時の風潮である女性蔑視の因習から逃れられなかった。
愛に関するプルタルコス作の四編が載っている。プルタルコスは対比列伝(ギリシアとローマの偉人を比較した…


小学生の「僕」が様々な夢の世界に紛れ込むファンタジー作品。「僕」が公園のブランコで出会った少年が「僕」そっくりだったのが発端。
少年が主人公の長編小説。ある少年が人々の夢の世界を渡り歩くという物語。その世界に迷い込んだ少年は、た…



シャーロック・ホームズのシリーズ第1作「緋色の研究」の出版百年を記念して刊行されたもの。ドイルの半生、作品から読み取れる探偵キャラクター、作品のモデルなどが論じられている。
本書の原著書は1987年にワード・ロック社、つまりホームズ物語の最初の一冊 「緋色の研究」 を出版し…




間違いを間違いと主張するのは時と場合によってはかなり勇気がいる。そんな物語である。
小学校の教科書で心に残った作品は幾つかあるが、これもその一つである。実家にあった国語・六年の教科書を…





主人公の探偵は家を見つけられなくなり、故国も今や失いかけている。そんな主人公が多くの人の過去を調べ、アイデンティティの危機を探る。不条理な小説にも読めるが印象に残る小説でもある。
かもめ通信さんの 書評 を読んで手にした本です。その後、朝日新聞の書評欄でも取り上げられました。良い…




アメリカ合衆国を内乱で倒し神権国家ギレアデを成立させた「ヤコブの息子たち」。この国では公然と女性を抑圧する。そのギレアデの将来に重要な影響を与えた女性3人の話。近未来のディストピア小説である。
2025年6月にNHKの番組「100分de名著」で本書の著者マーガレット・アトウッドが取り上げられた…


トロイ戦争の末期。女性の戦闘集団として知られるアマゾネス一族は、ギリシア方に闘いを仕掛ける。その族長ペンテジレーアは、敵の将アキレスに恋情を感じた。信じられない結末。
トロイ戦争については、ホメロスの 「イリアス」 「オデュッセイア」 で読んだことがある。しかし、「…





国境を守る老人と青年のふたりの兵士。そのふたりには国は違えど友情があった。しかし、その友情は戦争で引き裂かれる。淡々とした静かな描写、事件らしい事件もない物語で戦争の怖さを教えてくれる稀有な作品。
昨年、実家を整理し、保存することにした小学校六年生の教科書を読み返すと、そこにもこの作品が載っていた…