カラマーゾフの兄弟〈下〉

封建社会への復讐——わたしのスメルジャコフ論
父親殺しの容疑で捕らえられたカラマーゾフの長男ドミートリ―。 はたして彼の無罪は、証明されるのか。…

本が好き! 1級
書評数:577 件
得票数:14428 票
読書は、登山のようなものだと思っています。読み終わるまでが上り、考えて感想や書評を書き終えるまでが下り。頂上からどんな景色が見られるか、ワクワクしながら読書という登山を楽しんでいます。

封建社会への復讐——わたしのスメルジャコフ論
父親殺しの容疑で捕らえられたカラマーゾフの長男ドミートリ―。 はたして彼の無罪は、証明されるのか。…

一本のネギは蜘蛛の糸。父親は殺された。でも連行された長男は犯人じゃない――
上中下巻の三分冊になった新潮文庫の「カラマーゾフの兄弟」。 上巻は、読み終わるまでに忍耐が要った。…

内容をよく理解しないまま読み終えてしまった。事件はまだ起きない。読み返すより、先に進もうと思う。
いつかは読まなければと思いながら、ずっと読まずにいた本。 本棚のいつでも取り出せるところに飾ってお…

流星のように輝き、燃え尽きた、ある画家の一生
1962年から63年にかけて、「近代文学」に連載された作品。 日本人画家の”私”は、パリを訪れ…

上下巻あわせての感想。信長、秀吉の軍記のような小説だが、女性を追って読んでみた。
上巻は若き信長の尾張統一の戦い。桶狭間前夜で終わっている。このころ、秀吉は、まだものの数にも入らない…

ときは2061年。地球に彗星が衝突するという。
地球の人たちは、地球を脱出して、宇宙のかなたの惑星に移住を企てた。ただし優秀な人だけ。 主人公…

芸術の高みを目指す母と、平凡を愛する父と。
「影に対して」は、作者の没後に未発表のまま発見された作品だという。 書かれたのは、1966年(作者…

戦後まもないころの物語。落人の子孫が隠れ住む部落が、ダムの底に沈むことになった……
すずはら なずな さんの書評を拝読して、手に取った本です。ご紹介くださって、ありがとうございました。…

躍動する文字と言葉、過激でグロテスクな描写、美しい物語。
四歳の定が”ふくわらい”にハマるところから物語は始まる。 定のフルネームは、鳴木戸定(なるきどさだ…

智恵子は仕合せではなかったかもしれないが、幸せだった。
もうずいぶん前のことで、著者の名前も忘れてしまったが、フェミニズムの視点からの「智恵子抄」批判のよう…

消えゆく古い日本を愛して。
朝ドラ「ばけばけ」が好きで、まいにち楽しみに見ている。 本屋さんに行けば、無意識のうちにヘブン先生…

「なまみこ」とは「生神子」とかく。「生神子物語」は作者創作の偽書だが、読者に実在した本のように思わせる。もしかしたら、どこかの古書店のかたすみで、ほこりをかぶって眠っているかもしれない。
1965年の作品。 「なまみこ」とは、漢字で書けば「生神子」である。 作者が少女だったころ、…

散華とは戦死を美化して言う言葉。
「新若人」昭和十九年三月号に発表された作品である。 三井と三田、二人の若者の死について書かれて…

映画は観ていないけれど、もう観なくてもいいかなと思う。この本を読んだだけで、歌舞伎の世界にどっぷりつかり、芸道の厳しさに圧倒されてしまった。
巷で大人気の映画の原作小説。 主人公の名は、立花喜久雄。長崎の新興ヤクザ立花組組長の息子。 …

川上弘美が誘う稀代のプレイボーイの世界
川上さんの訳文は、省略が効いていて、単純で、あっさりしていた。 余計な枝葉のないまっすぐな木が、す…

SFというのかファンタジーというのか、ホラーのようでもある。月をめぐる物語が三つ。
「すばらしい小説」という評判を漏れ聞いて、kindle版をダウンロードした。こういうタイプの小説を読…

厳しく美しい山の中で一対一で対峙して、いのちのやりとりをする熊と猟師の小十郎。哀切で美しい宮沢賢治の世界。
近ごろ、熊のニュースをよく耳にする。 保育園のガラス戸を叩いたとか、小学校のガラスを割ったとか。 …

壇ノ浦の戦い、安徳天皇入水、平家の残党刈り、建礼門院の悲しみと祈り……平家滅亡の歌遂に完結。
古川日出男訳「平家物語」四分冊の最後の「4」。 ここには、十一の巻、十二の巻、灌頂の巻が収められて…

平家物語の八から十の巻の現代語訳。東に頼朝、京に義仲、西に平家があった寿永年間。宇治川、一の谷と合戦が多いが、人間模様が濃密に描かれている。
寿永二年の七月。 木曽義仲の軍勢が京に押し寄せる。 平家は安徳天皇と三種の神器を奉じて都を離れた…

小説のかけらや、つぶやき、詩のようなもの、が集められている。カフカ自身が描いたイラストのページも。
短篇集ではなく「断片集」。 小説のかけらや、つぶやき、詩のようなものを集めたものだ。 解説によれ…