デジタル上での工学技術の融合に取り組み、
それらを発展させた「構造解析事業」「立体構造データ組成事業」
「差分解析事業」の事業領域に精通しているという著者による作品です。
著者が、様々な文化財のデジタル化に取り組む中で、
幕末時の政治と社会の流れの中心にいた孝明天皇に
対する歴史的な評価が、その実績と大きく相違することを知り、
8年を掛けて取材などをして、本書の執筆を進めていたということです。
京都でさいごの天皇となった孝明天皇に焦点をあてた一冊になっています。
謎がおおいといわれている孝明天皇の素顔にせまっていて、
興味深くよみすすめることができました。
歴史に「IF」はないといいますが、もし、このような展開だったら、
歴史はどうなっていたのだろうかと、かんがえさせられるような作品だとおもいます。
京都出身ということで、京都人ならではの感性もかんじられる作品で、
たのしくよみすすめることができました。
小説仕立ての作品ですが、登場する人物や事件は史実にもとづいているので、
歴史の勉強にもなりそうだとおもいました。
作中には、登場人物のイラストが、カラーで紹介されているのですが、
かわいい絵柄で、好みの絵でした。
幕末におもいをはせることのできるような作品で、読みごたえがありました。
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