Yasuhiroさまの
『Carol』の書評と
風竜胆さまの
『Anne of Green Gables』の書評に触発されて、洋書の書評に挑戦いたしました!
作品は『Hamlet』です。以前、
ぽんきちさまの
小田島雄志.訳『ハムレット』を拝読して、書いてみることにいたしました。
しかしながら、『Hamlet』は素晴らしい日本語訳の書籍がたくさん出版されており、秀逸な書評も皆様によって数多く記されております。そのため、今回は
洋書を読んでみて楽しかった点をお話いたします。
例えば『Hamlet』と耳にして、まず以下の台詞を想起される方が多いのではないかと拝察いたします。
To be, or not to be―that is the question:
'Hamlet' Act3, Scene1 HAMLET
しばしば耳にする日本語訳は
「生きるべきか、死ぬべきか。それが問題だ。」ではないでしょうか?
古今東西の名言を蒐集することが好きな私は、ある日こちらの言葉が人々を感動させる名言であると耳にしました。英語が苦手な自分でも口ずさむことができる一見単純そうな一節でしたが、正直、長らく素晴らしさを理解することができませんでした。
そこで原文を読んでみたところ、どうやらハムレットは、"生死"について悩んでいたのではなく、
"義による復讐"により"人としての罪"を犯しても良いものかどうかを悩んでいたのではないかと思い至りました。
それ故この一節は、
To beが
現状のまま理性的に胸の内の復讐心を抑えこむこと、
not to beが
激情に身を任せて行動し復讐を遂げることをそれぞれ意味しているのではないかと考えました。
もし私が日本語にするとしたら、
「復讐を遂げるべきか、否か。それが問題だ。」と表現すると思います。
洗練された日本語訳も素晴らしいですが、原書から自分だけの野暮ったい訳で世界を広げていくことも、たまには面白いのではないでしょうか。
※上述の考察は、英語が大変苦手な私が、原文と試行錯誤の格闘の末に思い至った、個人的にすっきりと納得できたと思える見解でございます。もし何かお気付きの点がございましたら、ご指摘いただけたら嬉しく存じます。
下記の書評掲載URLは、数種類出版されている『Hamlet』の書籍を稚拙ながら比較してみたブログ記事です。上から順に"原書","現代英語訳","日本語訳"の書籍についてご紹介いたしております。(独断と偏見が多分に含まれております!)
これらのブログ記事も『Hamlet』をお手に取られる際の書籍選びのご参考になれば幸いでございます。
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