結局、ウナギは食べていいのか問題 (岩波科学ライブラリー)【Kindle】



この本を読むと、今まで通りにうなぎを食べてよいのか疑問になってきます。
ニホンウナギが絶滅危惧種に指定された時、もう鰻のかば焼きは食べないようにしようと本気で思ったのだが、…
本が好き! 1級
書評数:829 件
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1957年、仙台に生まれ、結婚後10年間世田谷に住み、その後20余年横浜に住み、現在は仙台在住。本を読んで、思ったことあれこれを書いていきます。
長年、化学メーカーの研究者でした。2019年から滋賀県で大学の教員になりましたが、2023年3月に退職し、10月からは故郷の仙台に戻りました。プロフィールの写真は還暦前に米国ピッツバーグの岡の上で撮ったものです。



この本を読むと、今まで通りにうなぎを食べてよいのか疑問になってきます。
ニホンウナギが絶滅危惧種に指定された時、もう鰻のかば焼きは食べないようにしようと本気で思ったのだが、…



堀江敏幸さんの掌編集。世界にはもともとは色があった。世界が持続するためには色を回復する必要がある。
堀江敏幸さんが2018年に上梓した本を読んだ。18の掌編からなる。ひとつ一つは数ページ足らずで一気に…



カフカの未完の長編小説を読みました。雪深い鄙びたある村に都会から測量士がやってきます。
#やりなおし世界文学に参加するレビューです。2024年に文庫化された新訳で読みました。 これは…



欧米のPOPSとJ-POPの違いはどこからくるのか。日本語の構造から紐解く(ちょっと難しい)。
美学を専攻する著者の樋口桂子さんが2017年に上梓した本です。タイトルから音楽の話、例えば日本の伝統…



オオハクチョウやカモ類の渡りと習性について最新情報が読めます。
宮城県北部の伊豆沼はラムサール条約にも指定された、冬の渡り鳥の大越冬地です。著者は伊豆沼の環境保全財…



癌に対する正しい知識を持つことは誰にとってもよいことだ。「知らない悪魔より知っている悪魔の方がまし」だから。
米国の癌専門医のジョーンズと彼の幼馴染のマコーミックの共著という本です。書くのは医学には素人のマコー…



野球という偶然に支配された世界にも法則があると考えた人達の栄光と挫折の物語。
「早川書房80周年記念読書会」への参加レビューです。 四半世紀前に書かれた本ですが、米国の大リ…



「マンネリズムは思想ではない、技術である。」
1947年生まれのドイツ文学者の丘沢静也さんのエッセイ本です。以前、南木佳士さんの「薬石としての本た…



化石から植物の進化を探るというお話です。
化石から植物の進化を探るというお話です。 最初の生命はまだ植物とも動物とも言えない生物だったで…



「書斎の競馬」というちょっとニッチな雑誌に掲載された堀江敏幸の連載小説。
堀江敏幸が「熊の敷石」と同じ時期に書いた「いつか王子駅で」を読みました。 僕は東京の世田谷区に…



母語が英語で、日本語で小説を書く著者の二作目だそうです。
著者は1984年生まれの米国人。この小説の主人公のラッセルと同じサウスカロライナ州出身だ。サウスカロ…



医師で作家の南木佳士さんが出会った9冊の本について。
内科医で作家の南木佳士さんが65歳の時に書いた「薬石としての本たち」を読んだ。著者が医師として暮らし…



美しいゴキブリの世界への招待。
ゴキブリというと家の中に出没するワモンゴキブリ、クロゴキブリやチャバネゴキブリを連想するが、本書で登…



動物の排泄物が自然界の物質循環に一役かっているという話。
著者は米国の海洋生態学者。クジラなどの大型の哺乳類が自然環境を作る仕組みを研究しているらしい。今年の…



堀江敏幸による、土佐日記ならぬ「土左日記」の現代語訳です。
作家の堀江敏幸さんが現代語に訳した紀貫之の「土左日記」を読みました。土佐ではなくて土左となっています…



雪沼という架空?の土地に住む様々な人たちの物語。
「熊の敷石」が読み易かったので堀江敏幸さんのもっと新しい短編集を読んでみた。 雪沼という、上州…



実際の川上さんの半生をなぞるようにして描かれた、コロナの時代の初老の幼馴染の男女の友情か?恋愛か?の物語。
これは川上弘美さんが2020年1月〜2023年5月に文芸雑誌に連載した小説です。連載期間が丁度新型コ…



堀江敏幸さんの小説は意外にもポップな文体で読み易いのですが、分かり易いということではなさそうだ。
堀江敏幸さんの名前はこのサイトでよく見かけたので知ってはいましたが、名前が古風な感じがしたのか、年上…



電柱の種類と、電柱や電線に止まる鳥類の話。
電柱や電線に止まる鳥類の話なのだが、中盤は主に電柱の種類(電力用、通信用、その共用)や、電力用の送電…



支配層やインテリのための仏教が民衆へ浸透していく流れを追った本。特に浄土真宗にフォーカスしている訳ではなかった。
仏教思想について概略を知りたいと思っていた時に目について読んでみた。が、教義についてはあまり書いては…