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テーマ:忘れられないあの一節

見知らぬ島への扉

テーマ主催者:

かもめ通信

かもめ通信 さん

登録日:2016年01月04日 09時23分

テーマの説明

「冒頭の一節でぐっと惹きつけられた」「あのフレーズだけは今もハッキリ覚えている」「この一言だけでいくつものレビューが書けそう」等々、古今東西有名無名のかかわらず、あなたが忘れがたい本の中の一節をぜひ教えてください。

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  1. 1
    かもめ通信
    主催者
    かもめ通信 さん
    私の一節はまず,ポルトガルの作家サラマーゴの見知らぬ島への扉から,

    「自分から離れてみないと、自分のことは発見できないものなんだ」
    投稿日:2016年01月04日 09時33分
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  2. 2
    かもめ通信
    主催者
    かもめ通信 さん
    「グレート・ギャッピー」からは冒頭のこちらのフレーズ。
    In my younger and more vulnerable years my father gave me some advice that I've been turning over in my mind ever since.
    “Whenever you feel like criticizing any one”,he told me, “just remember that all the people in this world haven't had the advantages that you've had.”

    各種日本語訳はこちら↓をどうぞ。
    http://www.honzuki.jp/book/125...
    投稿日:2016年01月04日 12時49分
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    • 祐太郎 01/13 22:21
      この歳になって、この持つ意味がよく分かります。親に感謝です。
  3. 3
    三太郎
    三太郎 さん
    須賀敦子の「コルシア書店の仲間たち」より

    「人間のだれもが、究極においては生きなければならない孤独と隣あわせで、人それぞれ自分自身の孤独を確立しないかぎり、人生は始まらないということを、すくなくとも私は、ながいこと理解できないでいた。
    若い日に思い描いたコルシア・デイ・セルヴィ書店を徐々に失うことによって、私たちはすこしずつ、孤独が、かって私たちを恐れさせたような荒野でないことを知ったように思う。」

    僕はあと1年で還暦ですが、今の仕事から完全にリアイアした時に、もしかしたら僕の本当の人生が始まったと思えるのかも?
    投稿日:2016年01月04日 15時07分
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  4. 4
    浅田次郎『一刀斎夢録 上』より

    因果応報などというは坊主の説教で、そのような摂理が何もないのは、ほれ、この通りだ。要は、斬れば斬り得、斬られれば斬られ損ということじゃな。おぬしも人殺しをなりわいとする軍人ならば、そのことはよく肝に銘じておけよ。

    忘れられない一節をパソコンにメモっている私に死角はない、です。
    投稿日:2016年01月04日 18時42分
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    • かもめ通信 01/05 12:56
      そんなに沢山メモっているなら,遠慮無く,どんどん紹介してくださいなw
      それともあれかな?明かしちゃうと新たに死角ができちゃうとか?!ww
  5. 5
    たけぞう
    たけぞう さん
    北村薫さんの「リセット」の冒頭より。

    「星です。わたしの最初の記憶は、流れる星なのです。」

    なぜこの一文が好きなのかうまく説明できないのですが、最初に読んだ時の衝撃が忘れられません。
    投稿日:2016年01月04日 20時17分
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    • Wings to fly 01/08 21:08
      これは私も好きな作品です(^-^)/ 作中に引用された啄木の歌も良かったです。

      夜寝ても 口笛吹きぬ 口笛は 十五の我の歌にしありけり

      かの時に 言ひそびれたる 大切の 言葉は今も胸に残れど
  6. 6
    hacker
    hacker さん
    これはあまりにも有名かつ衝撃的な最初の一行です。

    "Eunice Parchman killed the Coverdale family because she could not read or write."

    「ユーニス・パーチマンがカヴァイデイル一家を殺したのは、読み書きができなかったためである」

    ルース・レンデルの『ロウフィールド館の惨劇』です。
    投稿日:2016年01月04日 22時21分
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    • ゆうちゃん 09/09 08:03
      懐かしい!ルース・レンデルの名作ですね。僕も夢中で読みました。いつか、再読したいです。
  7. 7
    hacker
    hacker さん
    別の企画でも引用しましたが、この出だしも凄いですねぇ。ニコラス・ブレイクの傑作です。

    「私は人を殺そうと思うのだ。その男の名前は知らない。何処に住んでいるのか知らない。どんな顔をしているのかも知らない。だが、私はその男を探し出して、殺そうと思うのだ...」
    投稿日:2016年01月04日 22時24分
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  8. 8
    hacker
    hacker さん
    忘れられない出だし三連発です。こちらも有名ですよね。私の好きな作家ポール・ニザンの『アデン・アラビア』です。

    「僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない」
    投稿日:2016年01月04日 22時32分
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    • かもめ通信 01/05 07:17
      ややっ、これは釣られました。読まなくちゃww
    • hacker 01/05 18:20
      かもめ通信さん、これは池澤夏樹によると、フランス文学で最も有名な二つの出だしの一つだそうです。もう一つは...そのうち書きます。
  9. 9
    hacker
    hacker さん
    ここで紹介するのは、悲惨なスターリングラードの戦いの中で、残り4人となったソ連赤軍の小隊が、負傷して戦えなくなった兵士に持たせた後方部隊への連絡文です。これが印象的なのは、この背景に、まだ生きていた共産主義への夢を感じるからです。

    こういう夢のために、命を落とした人間は、人類の長い歴史の中で、はたして何十億人いるのでしょうか。そんなことを考えます。

    「眼前にドイツ軍の群れあり。さらば、戦友よ。我々は後退しなかった」
    投稿日:2016年01月05日 06時44分
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  10. 10
    hacker
    hacker さん
    「まっ白でそして新しいくつをはいて ジロと散歩にいった こおりをバリバリとわって ザクザクとシモをふんで ジロといっしょに走りっこした 新しい年がひらけてくるみたいで 何だかうれしくなった 楽しくなった そして走った ステンコロリー 初ころび へんな気持だった でも走った ジロも走った いっしょに走った」

    高野悦子さんの1963年1月1日、13歳最後の日の日記に書かれた詩です。上手い下手以前に、なんと生きる歓びに満ち溢れた詩なのでしょう。これから6年半後の彼女の運命を知っているだけに、心に突き刺さります。

    (連投でゴメンナサイ。このテーマだといくらでもでてきそうで、コワイです)
    投稿日:2016年01月05日 10時16分
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    • hacker 01/05 18:22
      ふらりんさん、ありがとうございます。

      そうです!頭より腹に残る詩なのですよね。
    • calmelavie 01/05 21:34
      なんともいえず哀しいですね。
      本棚には『二十歳の原点』の横に、この本も並んでいます。
      『二十歳の原点』に書いていた、金子光晴の「おつとせい」の詩が衝撃的でした。
      hackerさん、今度は樺美智子さんが出て来そうですね。
  11. 11
    有坂汀
    有坂汀 さん
    『サルバドールの朝―鉄環処刑された一アナキスト青年の物語 』より。サルバドールと獄中で友情をはぐくんだ看守のヘススの言葉で、「ガローテ」によって処刑されるサルバドールに対して叫んだ

    「チクショウ! 何でこんなことがまかり通るんだ。何でお前がこんな目に遭わなければいけないんだ。フランコのバカヤロウ。サルバドール!!」

    です。実は今この文章を書いている合間にも涙が…。
    投稿日:2016年01月05日 12時54分
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  12. 12
    hacker
    hacker さん
    池澤夏樹によると、フランス文学で最も有名な二つの出だしの一つだそうです。

    「今日ママンが死んだ」

    言わずと知れた...
    投稿日:2016年01月05日 18時24分
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    • calmelavie 01/05 21:44
      きっと書かれると思いましたので、あえて控えておりました。
      僕の人生にとってかなり重要な作品ですので、いつか書評を書きたいと思っています。
    • hacker 01/06 06:35
      そうですか!書評を楽しみにしております。
  13. 13
    薄荷
    薄荷 さん
    迷い込んだ桃源郷(?)の住人に、この清浄な世界にずっといて、品格の高い存在とだけ言葉を交わし、心穏やかに美しい景色だけを見つめて暮らせばいいではないか・・・と誘われる主人公。
    心惹かれつつも、きっぱりと断るシーンです。

    「(略)日がな一日、憂いなくいられる。それは理想の生活ではないかと。だが結局、その優雅が私の性分に合わんのです。私は与えられる理想より、刻苦して自力で摑む理想を求めているのだ。こういう生活は、」
    私は、一瞬躊躇ったが勢いが止まらず、
    「私の精神を養わない」

    ・・・繰り返し読むたびに、いつもこのシーンで痺れます。
    その後に『失礼な態度で、言い過ぎたこと』を詫びに行く主人公(綿貫さん)が、いい人すぎてまた泣かせるんです~(^_^.)
    投稿日:2016年01月06日 15時08分
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    • かもめ通信 01/06 16:50
      ああこの本,そうよね,この本,読まなきゃ本だったわよね。
      私の本は積読山の中で苔むしているような気がする……。
    • 薄荷 01/06 21:01
      >かもめ通信さん
      是非ともその巨大山脈を掘りおこしてください(笑)
      私はかもめ通信さんのこの本のレビューも読みたいです~!!
  14. 14
    こんばんは。かもめ通信さんに声をかけて頂きましたので一冊御紹介します。
    書評も書いた『タイガーズ・ワイフ』より。
    医師の祖父が孫に言った戦争についての台詞だったと思います。藤井光さんの訳もいいですね。

    「大人は恐怖の中で死ぬ 彼らは必要なものはすべて医者から奪っていくし、医者としての務めとはそれを与え、彼らを慰め、手を握ってやることだ。だが、子どもたちは生きているときと同じように死んでいく 希望を持ったまま死ぬんだ。何が起こっているのか知らないから、子どもたちは何も期待しないし、手を握ってほしいとも言わない。だが、今度は医者のほうが、子どもたちに手を握ってほしいと思うようになってしまう。子ども相手だと、独りぼっちになるんだ。分かるか?」
    投稿日:2016年01月06日 22時58分
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  15. 15
    これも多分書評書いてますが故アリステア・マクラウドの『灰色の輝ける贈り物 』より。
    「自分本位の夢や好きなことを一生追い続ける人生より、ほんとうはしたくないことをして過ごす人生のほうが、はるかに勇敢だと思った。 (P26)」
    『船』のなかに出てきます。自分の好きなことをするために村を出る息子が、村にとどまった父への思いを語ったものです。
    投稿日:2016年01月06日 23時02分
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    • かもめ通信 01/07 06:23
      あうっ。これも「冬の犬」とともに積読山で熟成中だったわ!
      この冬こそ!…って毎年いっている気が…(汗)
  16. 16
    mothra-flight
    mothra-flight さん
    「生きて行くことは案外むづかしくないのかも知れない」[…]
    私は無表情のときも苦笑するときもあつた。どんな時でも、死なないで生きてゐられると、そればかり感じた。最初は恥を忍んで生きてゐる気でゐた。だがフト気づくと、恥も何もないのであつた。私の無表情や私の苦笑は、恥も何もなく、只生きてゐるだけの一枚看板であつた。
    ━━━━

    かえって中国で敗戦を迎えることで、敗戦国民としての生に悩むのではなく、まずは人としての生に苦悩しそれを全うせよとの名短篇「蝮のすゑ」の冒頭。もちろん、同作者の『司馬遷』の冒頭、

    「司馬遷は生き恥さらした男である」

    に対応する見事なつかみ。武田泰淳の文体はとにかくグイグイ迫ってくる。

    泰淳にかぎらず、椎名麟三とか野間宏、梅崎春生あたりの第一次戦後派のかたっ苦しいフェティッシュな文体は、私のような変態にはたまらないものがある。
    投稿日:2016年01月07日 23時20分
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  17. 17
    確かに現在は厭わしく、現実はおぞましいーーーけれども、嫌悪を催すほど切実なものであるからこそ、この現在の現実はすばらしく、意義深く、この上なく大切なのだ。

    オルダス・ハクスリー/著 黒原敏行/訳『すばらしい新世界』光文社 より。

    すばらしい。「すばらしい新世界」とどちらがすばらしいのかわからないですが…すばらしい新世界も良さそうなのですが…。
    投稿日:2016年01月08日 12時15分
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  18. 18
    hacker
    hacker さん
    「もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、その後の人生をどこですごそうとも、パリはついてくる。パリは移動祝祭日だからだ」

    先日レビューを書いたばかりなのですが、ヘミングウェイの言葉です。
    投稿日:2016年01月08日 16時41分
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  19. 19
    hacker
    hacker さん
    「おれたちの見当が外れたんだ」「きみはこれに関してはプロのはずだが」「人間に関してはプロじゃない。人間に関するプロなんていない」

    非情のプロフェッショナル、パーカーの言葉です。ウンチクがあります。
    投稿日:2016年01月08日 16時44分
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  20. 20
    anzu_ame
    anzu_ame さん
    【過去は、どんな内容にせよ、笑うことができるものよ。】

    山田詠美の「ぼくは勉強ができない」の中のこのフレーズは
    母親が高校生の息子に言った言葉です。
    私も子ども達が悩んだり傷ついたりした時に
    こんな言葉で応援したいと思っています。
    投稿日:2016年01月08日 18時43分
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  21. 21
    Wings to fly
    Wings to fly さん
    【そんなら、あんたも牡牛と同じだよ。反芻してるんだよ。みんなが反芻するんだよ。詩人なんかは反芻の専門家だ。彼等は少年時代や青春の楽しかった日を反芻する。すると彼等の過去の一切がよみがえって、心の中に浮かんで来る。】

    堀口大學訳『毛虫の舞踏会』に収録の短編
    トリスタン・ドレエム作「少年パタシュ」より

    若者たちに告ぐ!人生半分を過ぎると、よく反芻するようになりますよ(-_-)
    投稿日:2016年01月08日 20時29分
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  22. 22
    Wings to fly
    Wings to fly さん
    「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないでね」を伝える時を持とう
    そうすれば もし明日がこないとしても あなたは今日を後悔しないだろうから

    そして わたしたちは 忘れないようにしたい
    若い人にも 年老いた人にも
    明日は誰にも約束されてはいないのだということを

    『最後だとわかっていたなら』より抜粋
    作 ノーマ・コーネット・マリック
    訳 佐川睦

    東日本大震災の後に新聞に紹介されて知った詩です。
    投稿日:2016年01月08日 20時45分
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    • 薄荷 01/08 22:39
      読んだら絶対泣きそうです・・・(;_:)
    • Wings to fly 01/08 23:20
      薄荷さん
      泣きましたとも( i _ i )機会があれば、全部読んでみていただけたら嬉しいです。
  23. 23
    SET
    SET さん
    知里幸恵は持病によって19歳で亡くなりますが、死を予感していた彼女が両親に向けて書いた一節が頭に残っています。
    「幸恵の心は、おとっちゃんやおっかさんの慈愛に対する感謝でもって一ぱいになってゐたといふ事だけは真実な事です。ゆるして下さい。それだけでゆるして下さい。」
    投稿日:2016年01月08日 22時28分
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  24. 24
    SET
    SET さん
     すきとほるつめたい雫(しづく)にみちた
     このつややかな松のえだから
     わたくしのやさしいいもうとの
     さいごのたべものをもらつていかう
     わたしたちがいつしょにそだつてきたあひだ
     みなれたちやわんのこの藍(あゐ)のもやうにも
     もうけふおまへはわかれてしまふ
     (Ora Orade Shitori egumo)
     ほんたうにけふおまへはわかれてしまふ

    宮沢賢治が、若くして亡くなった妹のトシを思って詠んだ「永訣の朝」の一部です。(Ora Orade Shitori egumo)は、花巻に生きたトシの言葉をローマ字で表したものらしいです。
    「永訣の朝」全文が掲載されているページ
    投稿日:2016年01月08日 23時03分
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    • Wings to fly 01/09 11:50
      かもめ通信さん
      思いつきでお喋りしてたのに、さっそく実現して下さって嬉しいです(^-^)/
    • SET 01/09 17:45
      >さまよいくらげさん
      この詩は読んだ瞬間に好きになりました。本当にいい詩ですね……。

      >かもめ通信さん、Wings to flyさん
      56番見てきました! あのコメント欄がきっかけだったんですね。印象深い一節はいくらでも出てきそうな気がするので、文庫100冊並みに長ーい掲示板になるかもしれませんね。
  25. 25
    hacker
    hacker さん
    「人はある偉大さに到達すると、ごくさりげなくなるものだ」

    本書の中で引用されている言葉です。団鬼六のエッセイにはウンチクのある言葉が多いです。
    投稿日:2016年01月09日 12時55分
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  26. 26
    ネット上で話題になっているこの本からも名言を一つ。
    『料理と人生、つい比較してしまう。どちらにおいても「人は生きるために食べているのであって、食べるために生きているのではない」という格言は正しい。しかし、本当のことを言うと、人は美味しく食べるために生きているのだ。』
    こういうのも笑えますね。『結局、人間はイカみたいな頭足類に似ているとも言えるし、帆立貝みたいだとも言える。生まれたての頃はしっかり何かにしがみついていても、成長したら一人で自由に海底に横たわっているのだから。』
    投稿日:2016年01月09日 13時27分
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  27. 27
    hacker
    hacker さん
    番外編です。お許しください。フェデリコ・フェリーニ監督の傑作『道』で、綱渡り芸人が路傍の石を拾って、ヒロインのジェルソミーナに言うセリフです。

    「こんな小石だって、何かの役にたっているんだよ」

    この言葉の意味をきちんと実感できるようになるまで、最初にこの映画を観てから20年かかったと思います。
    投稿日:2016年01月09日 21時19分
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  28. 28
    hacker
    hacker さん
    「政治においては服従と支持は同じものなのだ」

    ハンナ・アーレントによる、なんと重い言葉でしょう...
    投稿日:2016年01月09日 21時28分
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  29. 29
    calmelavie
    calmelavie さん
    ヒメはオレの手をとり、ニッコリとささやいた。
    「好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。お前のミロクがダメなのもそのせいだし、お前のバケモノがすばらしいのもそのためなのよ。――」

    坂口安吾の凄まじい傑作、『夜長姫と耳男』です。
    読後、言葉を失ってしまいました。
    投稿日:2016年01月09日 21時40分
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  30. 30
    calmelavie
    calmelavie さん
    「あの人の眼はほんとに美しい、あの眼は、眼に見える一切のものよりはほんの少し大きい。」

    小林秀雄訳、ポオル・ヴァレリイ「テスト氏(エミリイ・テスト夫人の手紙)」 から。
    10代の終わり頃に接して、なぜか、こころに焼き付いて剥がせられない一文なのです。
    投稿日:2016年01月09日 22時14分
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  31. 31
    「何も出来ないと思っていたのは、何も見ていなかったからだ。目に見える部分ばかりに気を取られて、目に見えないものを見る努力を忘れていた。」

    奇跡のリンゴ-「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録より。
    普段仕事に溺れている毎日だと、表面的なことしか考えていないことがあります。自分は努力していると思っていても、うまくいかないこともあります。いつもと違う視点で考えなければ見落としてしまうことがこの世の中には多く感じます。
    投稿日:2016年01月10日 11時00分
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  32. 32
    hacker
    hacker さん
    「間違えたら、またやればいいだけのごとだべさ。大切なごとは“わかる”というごとなんだ。してな、それよりがもっと大切なごとは“考える”ってごとなんだ」

    本書は作者の自伝的小説で、小学生時代の恩師森田先生の言葉です。シンプルですが、とても大切なことです。
    投稿日:2016年01月10日 16時28分
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  33. 33
    hacker
    hacker さん
    「三十の声を聞けばもうお終いだ。なんとかやりくりできるようになる。死にも慣れ始める、仕事、会合、儀礼、細君、家族、収入をかかえて、二十歳のころのように残る歳月を指折りかぞえることも稀になる。かくて自分自身が信じられるようにもなるものだ。青春はもはや過ぎ去った。人はときどき、この死んだ青春をちょいと訪れる。そして青春は心衝つものだ、幸福なものだ、失われた幻影の悲壮な光の暈に包まれているものだ、と考える。だがそれに比べれば、二十歳のときに、空しく死んでいく青春を眺めるほうがはるかに辛いものなのだ」

    この小説を最初に読んだ時は十代でした。そのせいかどうか分かりませんが、30歳の誕生日は一晩泣き明かしたものです。そこからさらに30年以上生きてきましたが、いまだに痛みを感じずに、この文章を読むことができません。
    投稿日:2016年01月10日 16時35分
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  34. 34
    hacker
    hacker さん
    「生きるという実感がなければ、死ぬという実感がなくて当たり前なのよ」


    本書に収録されている『朱雀門』の登場人物の言葉です。山岸涼子は、私のお気に入りの作家の一人です。
    投稿日:2016年01月10日 17時17分
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  35. 35
    calmelavie
    calmelavie さん
    「彼の遺稿を読んで切に思うことは、彼が死なないで生きていてくれればよかったと思うことである。あるいはおなじ死ぬにしても、戦に敗れて殺されて死んでもらいたかったということである。」

    原口統三の遺稿集『二十歳のエチュード』に、「立ち去る者」と題して寄稿された森有正の文章です。
    原口統三は昭和21年10月25日に19歳で自殺した一高生。
    この本と出会ったのは高校生の頃ですが、森有正の、「戦に敗れて殺されて死んでもらいたかった」ということばが、さまざまな思いとともに僕のこころに残っています。
    投稿日:2016年01月11日 08時29分
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  36. 36
    Wings to fly
    Wings to fly さん
    死ぬほど笑わせてくれた本から、スペシャルな「言いまつがい」を2題^ ^

    ○先輩が「ペガサス」という言葉が出てこず、
    「ほらほらあれ、あの〜、馬に鳥が生えたやつ‼︎」
    と言いました。
    気持ちはすごくわかるけど…

    ○母が上品な洋服を身にまとってひと言、
    「どう?サブレっぽくない?」
    一瞬ぽかんとしてしまいました。
    「セレブ」と言いたかったようです。
    投稿日:2016年01月11日 16時25分
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    • かなえ 01/11 22:18
      私もこのシリーズ好きです。
      言いまつがい、金の言いまつがい、銀の言いまつがい、全部愛読書です^^
    • Wings to fly 01/11 22:27
      かなえさん
      あ、お友だちがいた。嬉しい♪
      (=´∀`)人(´∀`=)
      読むとほんわか幸せな気分になりますよね〜〜!
  37. 37
    hacker
    hacker さん
    「いつか、本と紙をバッグにつめよう。いつか、マンゴー通りにさよならをいおう。わたしはあんまり強すぎるから、永久にここに留まらせておくことはできないよ。いつか、わたしは出ていくからね。
    友だちや近所の人は、いったいあのエスペランサはどうしてしまったの?というんだろうな。本や紙をあんなに持って、いったいどこへ行ってしまたんだろう?どうしてあんなに遠くまでさっさと行っちまったんだろうって。
    みんなにはわからないだろうな。わたしは帰ってくるために出ていったってことが。わたしがあとに残してきた人たちの代わりだということが。出ていけない人たちの代わりなんだということが」


    旅をする人、さまよう人、流れる人、でも過去を忘れない人の心情が凝縮されていて、とても好きな文章です。
    投稿日:2016年01月11日 20時41分
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  38. 38
    SET
    SET さん
    奈落の天を
    ひとすじの白虹(びゃっこう)となって
    飛びつづけている鳥が
    いま
    絶命する

    石牟礼道子の詩『出魂』の一部です。絶命する、の迫力にひきつけられました。同じ著者では、水村紀行という俳句のなかの「湖底より仰ぐ神楽の袖ひらひら」も、湖底からの視点が斬新でお気に入りです。
    投稿日:2016年01月11日 22時09分
    GOOD! 7 コメント 0

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  39. 39
    かもめ通信
    主催者
    かもめ通信 さん
    イタロ・カルヴィーノのなぜ古典を読むのかよりこの一節を。

    古典とは、ふつう、人がそれについて、「いま、読み返しているのですが」とはいっても、「いま、読んでいるところです」とはあまりいわない本である。


    心当たりがありすぎて読みながら思わず赤面してしまった一文です。
    投稿日:2016年01月12日 15時02分
    GOOD! 6 コメント 0

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  40. 40
    チルネコ
    チルネコ さん
    「だから我々は前へ前へと進み続けるのだ。流れに立ち向かうボートのように、

     絶え間なく過去へと押し戻されながらも。」

    「So we beat on, boats against the current,
     
     borne back ceaselessly into the past.」


    全体を読んでいないと前後の文脈が分からないので、感傷的なセンテンス、
    としか思えないかも知れませんが、とても美しい文章で、自然と諳じれるように。
    村上春樹の訳文も印象的です。
    投稿日:2016年01月13日 20時35分
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    • かもめ通信 01/13 20:44
      おおっ!チルネコさん!ハルキ訳ギャッピーのラストですね!
      ちなみにここ野崎訳では

      「こうしてぼくたちは、絶えず過去へ過去へと運び去られながらも、流れにさからう舟のように、力のかぎり漕ぎ進んでゆく。」

      となっていました。
      http://www.honzuki.jp/book/47527/review/103284/
    • チルネコ 01/13 21:15
      こんにちわ(笑)
      かもめ通信さんは野崎訳がお気に入りのようですね^^僕は未読だったのでレビューを拝見させていただき読み比べましたが、個人的にはハルキ訳推しかも。ですが、このセンテンスだけでも、かなり異なる雰囲気が出ていたので、自分なりのギャツピー(←真似(笑))像にハマればどちらも素晴らしいと思います。
      フィッツジェラルドの墓碑銘としても刻まれているくらい、彼にとってもエピファニー的な一文だったのかも知れませんね^^
  41. 41
    祐太郎
    祐太郎 さん
    永沢さんのお言葉です。

    自分に同情するな 自分に同情するのは 下劣な人間のやることだ。

    滅入ると、この言葉を思い出して、違う選択肢を探します。
    投稿日:2016年01月13日 22時23分
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  42. 42
    踊る猫
    踊る猫 さん
    「真剣なことを話す時に泣いてしまうような奴は嫌いだ」

    村上龍氏の言葉が胸に突き刺さります。
    投稿日:2016年01月14日 22時12分
    GOOD! 4 コメント 0

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  43. 43
    ふらりん
    ふらりん さん
    「人間は、考えるアホである。」
    これは帯の言葉です。

    「アホの壁」

    筒井康隆先生は最後にこの言葉で本を締めます。

    「アホ万歳。」
    投稿日:2016年01月14日 22時38分
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  44. 44
    SET
    SET さん
    「死んだら死んだで生きてゆくのだ」

    「ドシドシガンガン唄つてくれ
     しみつたれ言はなかつたおれぢやあないか
     ゲリゲぢやあないか
     満月ぢやあないか
     十五夜はおれたちのお祭りぢやあないか」

    版によって微妙に文言は違うみたいですが、いずれも草野心平の詩『ヤマカガシの腹の中から仲間に告げるゲリゲの言葉』からの引用です。
    亡くなった方の門出を祝いたくなりますね。
    十五夜はおれたちのお祭りじゃあないか!
    投稿日:2016年01月15日 20時28分
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  45. 45
    三太郎
    三太郎 さん
    「もしかして、人ってそういうものなんじゃないの?どこまでもひとりぼっちだけれど、どこまでもだれかといっしょにいられるんじゃないの?そういうふうにうつくしくつくられているんじゃないの?」

    わざとか、(人以外は)平仮名ばかりで書かれていますね。
    よしもとばななの「まぼろしハワイ」から。
    投稿日:2016年01月16日 09時30分
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  46. 46
    かもめ通信
    主催者
    かもめ通信 さん
    詩の一節なのですが、ポーランドの詩人シンボルスカの詩集終わりと始まりに収録されている《眺めとの別れ》から。


    またやって来たからといって
    春を恨んだりはしない
    例年のように自分の義務を
    果たしているからといって
    春を責めたりはしない
            
    投稿日:2016年01月16日 21時38分
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    • SET 01/16 23:07
      池澤夏樹さんの本のタイトルになっていた詩ですよね? 震災の残した傷跡とあまりにも自然に重なるフレーズで、最初に書名を見た瞬間どきっとしました。
    • かもめ通信 01/17 06:11
      SETさん、そうそう、池澤夏樹さんの本ですっかり有名になった用ですね。
      私はタブッキから入りましたがw
      http://www.honzuki.jp/book/192349/review/80581/
  47. 47
    ぽんきち
    ぽんきち さん
    鮮烈といえば、この本の冒頭。

    死者の書


    彼の人の眠りは、徐かに覚めて行った。
    ・・・・
    した した した。耳に伝うように来るのは、水の垂れる音か。


    漆黒の中、遠い記憶とともに、冷たい洞窟で目覚める「彼の人」とは誰か。
    微かな死の香りが漂う古代ロマンです。
    投稿日:2016年01月17日 21時03分
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  48. 48
    ぽんきち
    ぽんきち さん
    俳句は門外漢なのですが、十七文字がこれほど鮮明なイメージを呼ぶことに驚きました。

    真神

    「絶滅のかの狼を連れ歩く」
    投稿日:2016年01月17日 21時06分
    GOOD! 6 コメント 0

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  49. 49
    ぽんきち
    ぽんきち さん
    谷川俊太郎詩集

    はだか

    「さようなら」

    ぼくもういかなきゃなんない
    すぐいかなきゃなんない
    どこへいくのかわからないけど
    さくらなみきのしたをとおって
    おおどおりをしんごうでわたって
    いつもながめてるやまをめじるしに
    ひとりでいかなきゃなんない


    決然とした寂しさを抱え、ひとは幾度も旅立つのかもしれません。


    *あっちでもこっちでも立て続けですみません(^^;)
    投稿日:2016年01月17日 21時10分
    GOOD! 8 コメント 0

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  50. 50
    かもめ通信
    主催者
    かもめ通信 さん
    「生きのびること、それがお前の仕事よ」

    9歳の少年に母親がかける言葉です。
    そのとき、少年はまだ知りませんでした。たった一人祖国を離れアメリカに渡ることになろうとは。

    マルベリーボーイズ
    投稿日:2016年01月18日 15時03分
    GOOD! 6 コメント 0

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  51. 51
    hacker
    hacker さん
    「亡くなった彼を悲しむ理由は何もない。彼を失った私たち自身を悲しむのみだ。彼は他の誰にも置き換えられない。彼のような人間はこれからも出てこないだろう」


    数々の名作を撮ってきた映画監督ジョン・ヒューストンによる、ハンフリー・ボガートへの弔辞です。

    親しい人を失った時の悲しみを、実に率直に表現していて、印象的です。
    投稿日:2016年01月18日 20時58分
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  52. 52
    薄荷
    薄荷 さん
    アンソロジー おやつの中の、伊集院光さん『「3時のおやつ」の話』より。

    「おばあちゃんがくれるお菓子は、絶対ブルボン。「ホワイトロリータ」とか「ルマンド」とか。」

    この断言っぷりが素晴らしいな、と。
    おそらくブルボンの「ルマンド」を知ってる人は、ここで必ずあるあるある~!!と言いながら爆笑すること間違いないだろうなぁ・・・と嬉しく楽しくなってしまう一文です。
    投稿日:2016年01月19日 00時38分
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    • ふらりん 01/23 22:45
      以前、うちの家族の中で美味しいと好評だったお菓子が
      ブルボンから出ていて、(お菓子の名前を忘れてしまいました)
      どうしても欲しくて、ブルボンに電話をかけた事があります。

      売っている店も、親切に教えてくれ、無事買えました。
      が、そのお菓子は見かけなくなってしまいましたとさ(泣)

    • 薄荷 01/23 23:07
      >ふらりんさん
      すごい・・・そこまで探してもらえたお菓子は幸せですねぇ。お菓子冥利に尽きるってもんです(^^)v
      たとえ後に姿を消しても・・・(T_T)

      ああ、気になる・・・どんなお菓子だったんでしょう・・・。
  53. 53
    SET
    SET さん
     われ生きて詩を作らむ
     われみづからのまことなる詩を

    種田山頭火「銃後」の一節です。シンプルなんですけど、実感がこもっている気がしてなんだか好きですね。
    投稿日:2016年01月22日 22時35分
    GOOD! 6 コメント 0

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  54. 54
    hacker
    hacker さん
    「わたしの愛した人は死んでしまったわ、ギヨームが死んだ、フランソワも死んだ、ここから数メートルのところに老犬がすでに埋葬され地中に埋まっている。でも決してわたしは死に慣れ親しむことなんてできないわ、決して死が自然だなんて思えないわ、未来永劫に」

    これが、死に対する人間の本心ではないでしょうか。37歳の誕生日を目前にガンで他界したジェラール・フィリップを看取った妻のアンヌ・フィリップの作品からの言葉です。
    投稿日:2016年01月24日 19時22分
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  55. 55
    hacker
    hacker さん
    またまた番外編です。すいません。


    「戦争では生き残ることが唯一の栄光だ」Surviving is the only glory in war


    サミュエル・フラー監督の傑作戦争映画『最前線物語』(1980年)からです。
    投稿日:2016年01月24日 19時30分
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  56. 56
    かもめ通信
    主催者
    かもめ通信 さん
    “あなたといると不安でたまらなくなる。”と打ち明けた“わたし”に詩人が返す言葉はとても印象的です。

    「わたしといると最後はだれもがそうなるのさ。だけどね。そもそも文学の役割とはそこにあるのだとは思わないかい?ひとの不安をかきたてることだとは?」

    タブッキ『レクイエム』の一節です。
    投稿日:2016年01月27日 15時42分
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  57. 57
    hacker
    hacker さん
    「ごろごろ にゃーん ごろごろ にゃーん と、 ひこうきは とんでいきます」 

    ちょっと意味は違うのですけれど、一度この本を読んだ人は、墓場までこのフレーズを持って行くこと、間違いありません。ですので、ここに挙げる資格十分でしょう。
    投稿日:2016年01月30日 19時25分
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    • 星落秋風五丈原 01/31 01:12
      あ、懐かしいです。最後が確か ごろごろ にゃーん ただいまー でした。いや―良く帰ってきたな。
    • hacker 01/31 08:19
      そうそう、その通りです、星落秋風五丈原さん。忘れられない本ですよねぇ~。
  58. 58
    hacker
    hacker さん
    「よいしつけとは、おたがいの尊厳をまもるようなしつけです。<だけど、犬の尊厳ってなあに?>とあなたたちはいうでしょうね。それは犬であるということです。この意味でよいしつけをしたいなら、自分自身をしつけることからはじめなければなりません。つまり、人間として尊厳をもってふるまいたいのなら、そばで暮らす犬の尊厳をたいせつにすることです。
    ちがいをたいせつにすること、これこそが友情のルールといえます」

    犬と暮らすにあたっての心構えを語っていますが、「ちがいをたいせつにすること」は人間同士でも大切なルールです。
    投稿日:2016年01月30日 19時32分
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  59. 59
    hacker
    hacker さん
    「『あなたたち』ミス・ウィッカーは命じた。『青酸カリをどこへ隠したか、刑事さんに言いなさい』」


    本書収録の『毒薬であそぼう』の冒頭で、教師が子どもたちに言う台詞です。短編小説としては、最高の出だしの一行ですよね。さすが、ジャック・リッチーです。
    投稿日:2016年01月30日 19時44分
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  60. 60
    生ハム
    生ハム さん
    「人と比べるな。比べるなら、自分が思い描く理想の自分と比べるんだ。そうでなきゃ、基準はいつも他人てことになる。それって、主体性がないんじゃないか。」

    かもめ通信さんにお誘いいただいたので・・・。

    他人と比べたり、他人をそのまま目標にしたとき、
    何かしらのギャップがあるんですよね。
    だって、自分とその他人は別人だし、自分の延長線上に居ないわけだし。
    だからこそ、いくら努力をしても、達成感がない。

    そもそも、努力って何のためにするんだ?という話にもなる。
    自分が目標とする誰かのタメにするのか?


    そんなわけで、この一文はとても大切にしたいですね。
    投稿日:2016年02月01日 23時08分
    GOOD! 4 コメント 0

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  61. 61
    hacker
    hacker さん
    ‘The Ballard of the Sad Café’

    これもちょっと番外編ですが、歳をとってくると、「ええと、あの本の題名、ほらXXXが書いた、こんな話(以下たどたどしい説明が続く)....あれなんだっけなぁ...」という状態が日常化してくるのです。

    しかし、マッカラーズのこの傑作の題名は、終生忘れないでしょう。そういう意味で挙げました。
    投稿日:2016年02月06日 09時51分
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  62. 62
    hacker
    hacker さん
    ‘The Heart Is a Lonely Hunter’

    もう一つマッカラーズの傑作の題名を、同じ理由で、挙げておきます。
    投稿日:2016年02月06日 09時54分
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  63. 63
    hacker
    hacker さん
    「私の番が来た。
    『マットと言います』と私は言った。そこで間を取り、もう一度やり直した。『マットと言います』と私は言った。『私はアル中です』
    最高にくだらないことが起こった。私は泣き出していた」


    ローレンス・ブロックによる、ハードボイルド史上に残るアル中探偵マット・スカダー・シリーズの第五作の、これもハードボイルド史上に残る有名なラストです。本作は何回か読んでいますが、文庫本で500ページ近くある物語が到達するこの最後、AA(アルコール中毒者自主治療協会)の集会に参加しての主人公の発言には、いつも涙を禁じえません。
    投稿日:2016年02月06日 10時10分
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  64. 64
    calmelavie
    calmelavie さん
    「自分で歩く自分の道は自分独自のもので、ひとりで歩くしかない」

    エッセイスト上原隆が12人の市井の人にインタヴューを行い、それぞれの人間模様を描いた『友が皆我よりえらく見える日は』。



    そのなかで、<学歴を捨て、故郷を捨て、月給生活を捨て、有名であることを捨て、妻子を捨てて、ひとり自由に想像することの喜びを得た>或る芥川賞作家が、夕暮れの歩道、カタカタと自転車を押しながら、ポツリと著者に語った言葉です。
    忘れることができません。

    題名となった石川啄木の短歌も忘れられません。

       友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
       花を買ひ来て
       妻としたしむ

    さて僕は、そして皆さんなら、こんな日には何を……
    投稿日:2016年02月06日 10時16分
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  65. 65
    hacker
    hacker さん
    「生きているということは、数えきれないほどの小奇蹟から成り立っているが、そのほとんどは、気づかれずに過ぎていく」


    生涯病魔に苦しめられ、50歳で他界したカーソン・マッカラーズの遺作からの言葉です。そのことを知っていると、この言葉の重みと作者が託した希望が心にのしかかってきます。
    投稿日:2016年02月06日 20時34分
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  66. 66
    hacker
    hacker さん
    「ひとつの場所にとどまっていると、いずれ遅かれ早かれ、自分が属す場所がもうなくなってしまったことを思い出してしまうんだよ」


    私のような故郷喪失者には響く言葉です。

    スチュアート・ダイベック著『シカゴ育ち』に収録されている『ファーウェル』よりの引用です。
    投稿日:2016年02月17日 19時15分
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  67. 67
    かもめ通信
    主催者
    かもめ通信 さん
    「目のさめている状態で夢にいちばん近いのは、誰も知人のいない大都会ですごす夜か、またはアフリカの夜である。」

    今更ながらディネセンの『アフリカの日々』を読んでいるのですが、なんですかこれ!
    印象深い一節だらけですね?!
    投稿日:2016年02月19日 21時42分
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  68. 68
    踊る猫
    踊る猫 さん
    「いざ覚せい剤を目の前にしたら、意志など何の役にも立たなかった」

    田代まさし氏に対するインタヴューで書かれる一節。田代さんの言葉の正確な引用ではないみたいですが、覚醒剤を意志の問題だと思っている方には読んでいただきたいですね。

    季刊ビィ120号
    投稿日:2016年02月21日 08時44分
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  69. 69
    波津雪希
    波津雪希 さん
    「闇とはさみは使いよう」

    闇を知らなければ光の重要性が解らない。


    『幸せになるマイナス思考』
    投稿日:2016年03月19日 10時54分
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  70. 70
    波津雪希
    波津雪希 さん
    「有能な怠け者はPM(プロジェクトマネージャー)

     に、有能な働き者は設計エンジニアに。

     無能な怠け者は現場作業員に、

     無能な働き者は銃殺せよ」

    現実味がある、恐ろしい言葉です。

    『なれる!SE14 世にも奇妙な?ビジネスアライアンス』
    投稿日:2016年06月27日 19時31分
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    • 波津雪希 06/29 06:06
      この台詞は、IT業界の現実を表しているのでしょうか?
    • かなえ 09/20 22:52
      あ、この一節、私も好きです^^
      「無能な働き者」、まさしく六本松社長!
  71. 71
    波津雪希
    波津雪希 さん
    「お前、B型だな。死ね。」
    こんなセリフを言って、 ペイント弾で相手を失神させる『B型暗殺団』は
    現実には居ませんよね。

    『鋼の女子アナ。Ⅱ B型暗殺団』
    投稿日:2016年08月23日 22時43分
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    • かもめ通信 08/24 06:29
      一瞬目が点になりました(w)が、レビューを拝見して、なるほどと納得。
      「何でもいいから、いちゃもんを付ければ自分たちがやっていることを正当化しようとする愉快犯。」なんですね。
      それほど過激な行動に出なくても、そういう人達、確かにいるかも…。
    • 波津雪希 08/25 23:34
      そうなんですよ。
      愉快犯としては面白いけど、現実的には有り得ませんね。
  72. 72
    mono sashi
    mono sashi さん
    「僕から見ると/自分は可愛いゝ」

    手持ち書評がないのが心苦しいですが、
    武者小路実篤詩集からです。

    この二行詩は、”忘れられない一節” というのもあるのですが、
    選り抜いた思い出の方もつよくて。

    (一行を選り抜いた理由を付記していることもあり、
     ぶら下がりコメント欄にリンクを貼らせていただきます)
    投稿日:2016年09月09日 02時00分
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  73. 73
    hacker
    hacker さん
    「電話が鳴ったとき、パーカーはガレージで男を殺しているところだった」

    これも強烈な出だしです。20世紀を代表するピカレスク・ロマン、悪党パーカー・シリーズ第二十作です。

    悪党パーカー電子の要塞/電子の要塞
    投稿日:2016年09月18日 11時26分
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  74. 74
    かなえ
    かなえ さん
    「民族および民族意識はその時の政治の都合により、人工的につくられるものだ。
    民族は命をかけて戦い、護るほど確固たる概念でもないし、崇高なものでもない。」

    まんがパレスチナ問題

    未だに全く理解できないものの一つが「戦争」です。
    誰の都合で誰のために行われているのか…。
    投稿日:2016年09月20日 23時00分
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  75. 75
    かなえ
    かなえ さん
    70の波津雪希さんと同じ本から。

    「本当の敵は強い競合ではない、無能な同僚である」

    この本の場合、無能な同僚じゃなくて無能な上司なんですが…^^;

    なれる!SE14
    投稿日:2016年09月20日 23時08分
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  76. 76
    波津雪希
    波津雪希 さん
    「さーけは、のめ、のめ、のーむなぁらぁばぁ」と
    歌っている小さなおじさん。
    黒田節を小人が歌うとは、どんな怨霊なの?


    『小さいおじさん』
    投稿日:2016年09月23日 20時57分
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    読書猫S.S
    読書猫S.S さん
    一説になるかわからないけれど「ダーリン」当時は妙に頭にのこる台詞?でした。

    ラムが、諸星あたるを呼ぶ時の台詞、当時としては自分の夫を呼ぶ言葉としては、新鮮だったと思います。裏話として、作者の構想としては、しのぶとあたるでお話を進めていくつもりだったそうです、担当の方(編集部からだったかな・・・)、ラムとあたるでお話を進める方向に変更してはと言う提案があり、作者が提案を受け入れたことにより漫画界の歴史に残る作品になったらしいです。もし前者だったら・・「ダーリン」もなかったわけで。一般的に使われることもなかったでしょう。
    投稿日:2016年09月24日 09時15分
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    • 読書猫S.S 09/24 20:03
      波津雪希さん
      懐かしいですね。でも21世紀になった現代においても関連本が発売される作品ですから、この作品の当時の影響力の凄さを感じます。右上の書籍の写真は今年発売された、連載時カーラーで掲載されたお話だけを集めたものです。下巻も発売されています。
    • 読書猫S.S 09/24 20:01
      かもめ通信さん
      おそらく、しのぶとあたるのお話だったら、しのぶのキャラ設定を変えない限り行き詰まっていたかもしれません。小説にしても漫画にしても出版社の担当は身近な読者の一人でもあるので、彼らの助言を、生かすも殺すも作家さん次第かもしれませんね。諸星あたるの名前の由来はなんだったんでしょうね?げんを担いだのかな?書いてい気になってきました・・・。
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    踊る猫
    踊る猫 さん
    映画版を観たので原作を読もうと思い、読んでいます。吉田修一氏の『悪人』。

    被害者の父親の台詞です。

    「今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。大切な人がおらん人間は、何でもできると思い込む。自分には失うもんがなかっち、それで自分が強うなった気になっとる。失うものがなければ、欲しいものもない。だけんやろ、自分を余裕のある人間っち思い込んで、失ったり、欲しがったり一喜一憂する人間を、馬鹿にした目で眺めとる。そうじゃなかとよ。本当はそれじゃ駄目とよ」

    柄本明氏がこう呟く場面で、落涙してしまいました。
    投稿日:2016年09月24日 15時40分
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    踊る猫
    踊る猫 さん
    國分功一郎さんの『哲学の先生と人生の話をしよう』という本で、関口存男の言葉が紹介されていました。

    「世間が面白くない時は勉強にかぎる。失業の救済はどうするか知らないが個人の救済は勉強だ」

    この言葉に導かれて、最近ネットでギャアギャア物申すなんてことはしなくなりました。ひたすら本を読んでいます。あと映画を観たり、リアルで有意義に「勉強」に努めています。
    投稿日:2016年12月15日 23時27分
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