かもめ通信さん
レビュアー:
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喜びも悲しみも、怒りも希望も。声に出して読みたい。静かに、力強く。
詩を読むのは好きだ。
気に入った詩に出会うと
選び抜かれた言葉とリズムを
声に出して読みたくなる。
だから、詩集を読むときは
できるだけ一人になって、
静かな部屋で読むのがいい。
詩は書かれた言語で味わうのがいい
言葉遊びも言葉のリズムも
翻訳ではなかなか生かし切れない
そう思っていたから
この詩集のことは知っていたけれど
なかなか手が出せなかった。
なんといってもシンボルスカが操るのは
ポーランド語なんだから。
けれども、池澤夏樹氏がその著書で
シンボルスカの詩の一節をタイトルにしたと聞いたり
大好きなタブッキがその著作の中で
シンボルスカの詩を引用したりしているのを見るにつけ
やはり読んでみなくてはと思うようになったのだ。
意を決して手にした詩集は
心に染み渡る言葉の花束のようだった。
18篇の詩のあとに、
ノーベル文学賞受賞時の記念講演の内容が収録されていて、
こちらもとてもすばらしい。
書かれた言語で味わえないのは
とても残念ではあるけれど
シンボルスカの紡ぐ詩の美しさと
その根底に流れる世界観は
十分に堪能できる一冊だった。
気に入った詩に出会うと
選び抜かれた言葉とリズムを
声に出して読みたくなる。
だから、詩集を読むときは
できるだけ一人になって、
静かな部屋で読むのがいい。
詩は書かれた言語で味わうのがいい
言葉遊びも言葉のリズムも
翻訳ではなかなか生かし切れない
そう思っていたから
この詩集のことは知っていたけれど
なかなか手が出せなかった。
なんといってもシンボルスカが操るのは
ポーランド語なんだから。
けれども、池澤夏樹氏がその著書で
シンボルスカの詩の一節をタイトルにしたと聞いたり
大好きなタブッキがその著作の中で
シンボルスカの詩を引用したりしているのを見るにつけ
やはり読んでみなくてはと思うようになったのだ。
意を決して手にした詩集は
心に染み渡る言葉の花束のようだった。
またやって来たからといって
春を恨んだりはしない
例年のように自分の義務を
果たしているからといって
春を責めたりはしない
《眺めとの別れ》より
戦争が終わるたびに
誰かが後片付けをしなければならない
物事がひとりでに
片づいてくれるわけではないのだから
《終わりと始まり》より
つかの間の一瞬でさえも豊かな過去を持っている
土曜日の前にはそれなりの金曜日があり
六月の前にはそれなりの五月がある
《題はなくてもいい》より
18篇の詩のあとに、
ノーベル文学賞受賞時の記念講演の内容が収録されていて、
こちらもとてもすばらしい。
書かれた言語で味わえないのは
とても残念ではあるけれど
シンボルスカの紡ぐ詩の美しさと
その根底に流れる世界観は
十分に堪能できる一冊だった。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
この書評へのコメント
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- Wings to fly2012-09-12 20:40
2011年4月、新聞紙上で池澤夏樹氏は「眺めと別れ」を引用して東日本大震災の死者を悼んでいます。私はこの時にシンボルスカの名を知ったのです。その後著作の題名にもなったのですね。この本はまだ読んでる最中ですが、時折心を激しく揺すぶられます。かもめ通信さんの書評も素晴らしい!
クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - Wings to fly2012-09-28 06:16
かもめ通信さん
やっとレビュー書きました^ ^
貸し出し期限延長して味わった本、読んで良かったです。
この素晴らしい書評読んだ後では、書くのに苦労しちゃいましたよ(笑)クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 
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- 出版社:未知谷
- ページ数:126
- ISBN:9784915841514
- 発売日:1997年06月01日
- 価格:1470円
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