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mothra-flight

mothra-flight さん

本が好き! 1級
書評数:635 件
得票数:3824 票

昭和50年代、世田谷生。

某古書店(廃業済)店員、大学講師を経て会社員。

JAZZ・映画・小動物・プロレス、アンティーク万年筆愛好家。

チャーチル政権時代のonoto magna、ナチス時代のモンブランPIX、ベトナム戦争時代のglycine airman等を愛用。

チンチラ(げっ歯類)飼育中。

古めかしい書籍についつい手が伸びてしまうが、新刊本も積極的に読まねばなるまいと反省しきりの今日この頃であります。

よろしくお願いします。

※蔵書整理のために古書販売を行っています。
よろしかったら、その他のリンク先をご覧ください。

書評 (635)

蔵王山荘皆殺し (1983年)

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蔵王山荘皆殺し (1983年)

大金持ちの死の直後、彼女の遺産相続人たちが山荘にて次々と怪死。遺産の分け前を狙った口減らしか、それとも異常者の殺人遊戯か。「古典ミステリーの原点に挑んだ」(「作者のことば」)という「本格推理の傑作」

大金持ちの死の直後、彼女の遺産相続人たちが山荘にて次々と怪死。遺産の分け前を狙った口減らしか、それと…

投票(10コメント(0)2019-11-24

不敗の格闘王 前田光世伝 グレイシー一族に柔術を教えた男

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不敗の格闘王 前田光世伝 グレイシー一族に柔術を教えた男

グレイシー一族に柔術を伝え、バーリトゥードの祖ともいえるコンデ・コマ=前田光世の生涯を追った力作。格闘家のみならず、生活の糧を求めて南米入植を果たした日本人達への助力等、知られざる姿を描き出し貴重。

日本におけるバーリトゥード、総合格闘技が、力道山からはじまりアントニオ猪木を経由しUWFへと行き着い…

投票(6コメント(0)2019-11-23

新書735谷川雁

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新書735谷川雁

詩人・思想家・オーガナイザーとして圧倒的魔力を奮った筑豊炭鉱時代から、炭鉱闘争後の児童教育に没頭する雁、その会社の労組と対立する雁など、知られざるその姿を概観する。新書での上梓が驚きの一篇。勧読。

雁は、「 私の中の『瞬間の王』は死んだ 」といって詩作をやめてしまうわけだが、彼の本質は基本的にこと…

投票(9コメント(0)2019-10-22

父ちゃんのポーが聞こえる―則子・その愛と死 (1971年)

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父ちゃんのポーが聞こえる―則子・その愛と死 (1971年)

ハンチントン病に侵され、21歳でこの世を去った作者が残した詩に、父親、教師等のコメントを付したもの。恋愛感情であったり死の予感、ここまで赤裸々な内面をさらけ出すのかという当惑を感じつつ読み耽る。

私がはいると家の中が くらくなるような気がしてなりません 要するに私はじゃまものなのです …

投票(7コメント(2)2019-09-16

紅葉山―富岡製糸場始末 (1969年)

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紅葉山―富岡製糸場始末 (1969年)

蚕糸に生涯を賭ける旧幕臣の娘の成長を描くことで、富岡製糸場にはじまる製糸産業の発展をもうかがえる歴史小説。ただし富岡製糸場自体にはさほど触れられない焦点がぼけた一編。1969年下半期直木賞候補作。

先週読んだ『 日本浪人史 』を上梓した西田書店が、刀江書院の業務を引き継いだ骨のある出版社であること…

投票(9コメント(0)2019-09-14

卵子の老化に負けない 「妊娠体質」に変わる栄養セラピー

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卵子の老化に負けない 「妊娠体質」に変わる栄養セラピー

高齢出産が難しいといわれるのは、卵子が老化するためである。では、卵子の老化を防ぐにはどうすればよいか? という問いに明快に答え、今日からすぐにできる主に食生活の見直しを提言する実践の書。

不妊治療の確率を少しでもあげたいひと、卵子が驚くべき速度で老化してしまう30代後半、特に40以上のひ…

投票(3コメント(0)2019-08-11

幻の終戦―もしミッドウェー海戦で戦争をやめていたら

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幻の終戦―もしミッドウェー海戦で戦争をやめていたら

真珠湾の半年後、空母四隻を失ったミッドウェイ海戦での惨敗を契機として、交渉による早期終戦もありえたかもという作者の願望がいかほど現実味を帯びるかを実験した、史実と想像が混在の架空戦記。

さすがにミッドウェイ海戦の整理等は手慣れたもので読みやすいのだが、戦間期の状況に不慣れな人間が読んだ…

投票(8コメント(0)2019-07-21

「A寝台」殺人事件―富士樹海に消えた女!

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「A寝台」殺人事件―富士樹海に消えた女!

富士の樹海で知り合った女性が、翌日、個室寝台の中で毒殺されるというお話で、B級感丸出しなのはいいとして、どう読んでも不可解かつ致命的な欠点を抱え、ミステリとして成り立っていない作品。これはいけない。

探偵役のルポライターが、取材先の富士の樹海にてこれでもかと化粧を厚塗した女性と知り合うも、翌日、個室…

投票(5コメント(0)2019-07-14

死の島ガダルカナル (1956年) (従軍秘録)

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死の島ガダルカナル (1956年) (従軍秘録)

新聞記者によるガダルカナル従軍記。一木支隊全滅後の川口支隊と行動を共にし、銃火と飢えに苦しむ兵士たちの姿を描く。戦後、最初期のガダルカナル戦記であり、希少な従軍記者によるものとして、今でも貴重。

ただし元版のみで復刻はなく、読もうと思うと意外に難しい。惜しいことだ。 それにしても、カバーが…

投票(7コメント(0)2019-07-11

北の旅 殺意の雫石 (ノン・ポシェット)

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北の旅 殺意の雫石 (ノン・ポシェット)

前科持ちの女たらしが、東北と四国で同時に恋人を死に至らしめた事件をめぐるアリバイ崩し。フォーマットは量産型トラベルミステリの様相を呈しつつ、作者の意を離れてメタミステリと化した意外な良作

津村秀介というと、もともと中町信と同じ出版社に勤務していたとか、アリバイ崩しの名手だということが有名…

投票(10コメント(0)2019-07-07
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