ことなみさんの書評




「死者の書」を読み終えた。「身毒丸」がまだなのでそのうち読みたい。
中学生の時、初めて新書を買った。叔父にもらった小遣いで「ゼロの発見」と「壬申の乱」を買ったのだが残念…
投票(29)コメント(2)2017-12-10
《権力とは現勢化するエロスの反復形態である》とは松浦寿輝氏の折口信夫論の本の帯に添えられた惹句である。
このコピー広告に惹かれて、この本をずいぶん前に書店で見かけたとき思わず手が伸びた。 この文章に反応…

一幅の曼陀羅が眼前にあっただけだった。 語り部の老女の語りを挟みながら、古代人の心に映る「オモカゲ」を物語ろうとした民俗学者折口信夫の代表作。
折口信夫は、優れた民俗学者であると同時に優れたいち表現者たりえた。代表作『死者の書』の執筆には、一…





中将姫物語を題材にして描きあげられた、藤原家の姫と大津皇子の魂との妖しく美しい交感。
天武天皇が崩御したとき、大津皇子は有力な後継者の一人だった。文武に優れ、詩は当代有数とされて『懐風…





古代への憧れ。微かに漂う死の香り。
* 『説経節』 の「信徳丸」の関連で、そういえば折口のこの文庫は買ってあったはず、と引っ張り出してき…





古の世界観と土よりも深い黄泉の世界観、荘厳なる仏の世界観を十分に堪能できる
柳田国男に習い戦後の民俗学と国文学を担った著者の折口信夫。本書の死者の書は折口信夫の代表作であり「明…