須賀敦子が選んだ日本の名作: 60年代ミラノにて

1965年、須賀敦子がアツコ・リッカ・スガの名前で、日本文学の短篇をイタリア語に訳し、作品毎に簡潔な解説をつけて編んだアンソロジーは、長くイタリアで読み継がれてきたという。
壺井栄の 『妻の座』 を読んだあたりから、私の元に久々に近代日本文学のブームがやってきた。 次は何…

本が好き! 免許皆伝
書評数:2267 件
得票数:71607 票
本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。

1965年、須賀敦子がアツコ・リッカ・スガの名前で、日本文学の短篇をイタリア語に訳し、作品毎に簡潔な解説をつけて編んだアンソロジーは、長くイタリアで読み継がれてきたという。
壺井栄の 『妻の座』 を読んだあたりから、私の元に久々に近代日本文学のブームがやってきた。 次は何…

本が好き!デビュー15周年記念!?※さすがに15年日記はなかったので10年で代用させていただきました。レビューではないのでご投票いただくにはおよびませんが、コメントは歓迎しますw
初めて本が好き!に投稿したのは、2011年4月末のことだった。 なんだかんだであれから15年。 …

タイトルにある「四月」にひかれて手にしたのは、初版が2015年4月と、少しばかり古い本だった。
タイトルにある「四月」にひかれて手にしたのは、初版が2015年4月と、少しばかり古い本だった。 …

「物語ることは生きるという行為であり、物語ることは抵抗であり、物語ることは私たちの記憶を形作るのだ」とリフアト・アルアライールは言った。彼の、彼らのあげた声に、読み手はどう応えるべきか考え続けている。
原題は“Gaza Writes Back:Short Stories from Young Writ…

一人の少女の成長譚としても、ミステリーとしても読むことができるが、現代を生きるカナダ先住民の苦悩や悲しみ、そして希望をも、静かに、それでいて鮮やかに描き出す作品でもある。
著者は1968年カナダのブリティッシュコロンビア州西海岸キタマート村生まれ。 先住民族「ハイスラ族…

作家で翻訳家で英文学者でもある著者が、近代日本文学の中から拾い集めた「食」をテーマにしたエッセイ集。
古今東西、文学作品に登場する珍しい食べ物や美味しそうな食事風景、あるいは作家たちのちょっと変わった食…

「こと」ある毎にページをめくる本。
単行本が出たのが2001年だというから、このエッセイとの出会いはかれこれ20年ほどになる。 数年前…

イランの1年は「春分」からはじまります。
ペルシャ語では、元日や新年の祝祭のことを「新しい日」という意味の「ノウルーズ(نوروز)」というの…

八十年前に書かれた小説が、今に通じる読み応えのある作品であることを素直に喜べないというのは作家の孫世代の私の感覚で、さらに時代が進んだ今の若者たちには縁のないものだったらいいのだけれど…。
戦争の終わった翌年こと。 ミネは、二十年来連れ添った妻を亡くし四人の子供を抱えて困っていた文士仲間…

コンスタンティノープルの陥落を扱った歴史小説でもあり、現代社会の抱える問題を扱ったリアリズム小説でもあり、SF小説でもあって、物語とそれを語り継ぐ人々の情熱を歌い上げもするというなんとも欲張りな物語。
原題は“Cloud Cuckoo Land”。 『すべての見えない光』 でピュリッツァー賞を受賞…

思わずニヤッとする物語、ゾクッとするホラー、しっとりと不思議な余韻、ディストピア、この1冊でいろんな味が味わえる。橋賢亀さんの挿絵も◎。
訳者の金原瑞人さんがジェラルディン・マコーリアンの 『不思議を売る男』 と並んで、児童書とYA小説の…

てっきり二人の少女をダブルキャストに迎えた少女小説なのかと思って読み始めたのだけれど……。
先日来、1週間限定で 本のタイトルを使ったしりとり遊び をしていて、「る」で終わるタイトルは多いけ…

フォーチュンの今後は気になるけれど、この夏は、まだまだ終わって欲しくない。 #ワニ町 シリーズ第8弾!
(※以下、本書ではなく、シリーズ前作までのネタバレが含まれています。ご注意ください。) CIA…

著者がいうように書くという行為は、孤独な営みなのだろう。けれども本を通じて、書き手と読み手の間には分かちがたい絆がうまれていく…そんな風に思わせてくれる1冊だ。
なんでも韓国には“時間の流れ”という出版社があって、その出版社から「言葉の流れ」という全十巻のシリー…

語り手は猫のシロくん。写真にも猫たちの姿が。猫を通してパレスチナの人たちが置かれ続けている占領の現実を伝える写真絵本。
写真家の高橋美香さんの同居猫シロくんのことは、 高橋さんのXを通じてよく知っているつもりだったが、…

刊行直後に購入するも例によって積んでいたこの本を手に取ったのは、もうすぐ同じコンビの新刊が出ると聞いたから。例によって例のごとく、もっと早く読めば良かった!と思うのもお約束!?
領主の年若い娘が亡くなった翌朝、赤い目をした奥方がやってきた。 「あの子をよろしくお願いします」 …

ある日ウサギは図書館で絵本を借りた!!
ある日のこと、 ウサギは公立かくれが図書館にいきました。 新刊情報をたよりに借りた本のタイトルは…





タイトルにある「なむ」とは韓国語で「木」のことだそうだ。
思い起こせば、私が初めて「これは韓国文学だ」と意識して読んだ作品は、この本の著者である斎藤真理子さん…

ニヤニヤ クスクス と笑いながら読んでいたはずなのに……ある意味ものすごく「危険」な本だった!?
昨年末発売と同時にX(旧Twitter)で話題になっていたので、 サンプルを読んでみたら捕まって、…

漱石、「場合を創造したり、性格を書き直したりして」アーサー王伝説を語り直す!?
このところ隙間時間にちびちびと読んではニヤニヤしている翻訳家の金原瑞人さんの著書『英米文学のわからな…