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安楽死が救済か、それとも殺人か。中山七里が贈る警察医療ミステリ。

  • レビュアー: さん
  • 本が好き!1級
  • ドクター・デスの再臨
  • by
  • 出版社:KADOKAWA
ドクター・デスの再臨

『帰ったら母親が死んでいました。ネットを通して、誰かに安楽死を依頼したみたいなんです』少女からの通報で警察に衝撃が走った。

SNSを通じて安楽死を希望する者に処置を施すのは、警視庁捜査一課の犬養隼人が女性刑事・高千穂とともに過去に追い詰めた連続殺人犯〈ドクター・デス〉の手口だったからである。

拘置所にいる〈ドクター・デス〉に共犯がいたのか、それとも〈ドクター・デス〉に同調した模倣犯が現れたのか。

犬養最大の敵が再び現れる。

どんでん返しの帝王が放つ、息もつかせぬ警察医療ミステリ。


久し振りの中山七里氏の作品。

しかも内容は過去に安楽死をしていたドクター・デスを題材として、同じ安楽死を請け負う者が出現するという内容。

勿論、前回のドクター・デスである雛森めぐみは東京拘置所に服役中で彼女が犯人でないのは確かだ。

と、なると模倣犯なのか、どうなのかが気になるところだけれど、終盤はさすがどんでん返しの中山七里氏で読者を最後まで飽きさせない展開となっていました。

安楽死は一部の国を除いて認可されていない。

勿論、この日本でも違法であり、それは嘱託(同意)殺人罪に当たる罪となる。

しかし、安楽死の特質として被害者不在となってしまう。

安楽死事件はかたちを変えた自殺幇助であり、殺害された人間は例外なく自ら死を望んでいるからだ。

もし、自分が末期の癌や高額医療費の病気になったと考えて、安楽死が認められていれば自分はどうするだろうと考えさせられました。

恐らく、私は迷わず安楽死を選ぶだろう。

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  • 掲載日:2025/09/15
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