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そうきゅうどう

そうきゅうどう さん

本が好き! 1級
書評数:594 件
得票数:10324 票

「ブクレコ」からの漂流者。「ブクレコ」ではMasahiroTakazawaという名でレビューを書いていた。今後は新しい本を次々に読む、というより、過去に読んだ本の再読、精読にシフトしていきたいと思っている。
職業はキネシオロジー、クラニオ、鍼灸などを行う治療家で、そちらのHPは→https://sokyudo.sakura.ne.jp

書評 (594)

皮膚、人間のすべてを語る――万能の臓器と巡る10章

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皮膚、人間のすべてを語る――万能の臓器と巡る10章

皮膚を見れば見るほど見えてくるのは、身体の外側に沿ってあるものこそ、人間を人間たらしめている本質だということだ。皮膚とはすなわち、私たち自身なのだ。(第10章より)

「皮膚は人体最大の臓器」ということが、最近とみに言われるようになった。本書のプロローグにも 皮膚は人…

投票(19コメント(0)2025-09-28

キス・キス (異色作家短編集)

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キス・キス (異色作家短編集)

ダール作品には、しばしば男女(特に夫婦)の間のすれ違いが、あるグロテスクな結末を引き起こす物語が描かれる。だが、今読み返してみると、その裏には女性に対する強い嫌悪と恐れがあることが分かる。

私は中学1年の頃、まだ創刊間もないハヤカワ・ミステリ文庫でロアルド・ダールの『あなたに似た人』を読ん…

投票(22コメント(0)2025-09-23

指差す標識の事例 下

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指差す標識の事例 下

ある毒殺事件にまつわる真実が、いずれもかなり怪しげな4つの手稿を突き合わせることで浮かび上がる、というものだが、そこには17世紀中期のイングランドの政治、社会、文化、風俗といったものが絡み合っていた。

17世紀の中頃、イングランドのオックスフォードで起こった毒殺事件について、事件の関係者と何らかの親交…

投票(24コメント(0)2025-07-15

われらが痛みの鏡 下

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われらが痛みの鏡 下

ルメートルは本作で戦争という事態に翻弄される(兵士を含む)人々の哀しさ、したたかさ、逞しさといったものを書こうとしたのだと思う。そういう意味で、これはフランス版「この世界の片隅に」なのかもしれない。

ピエール・ルメートルは日本では 『悲しみのイレーヌ』 、 『その女アレックス』 などのエグいミステリ…

投票(23コメント(0)2025-07-01

エセンシャル・ユング: ユングが語るユング心理学 創元アーカイブス【Kindle】

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エセンシャル・ユング: ユングが語るユング心理学 創元アーカイブス【Kindle】

入門書や解説書とは違い、本人の思索が圧倒的な密度で凝縮された本書は、読む側にも相当な体力と精神力が要求される。その代わり、読み手が真剣に対峙するならば、それに応えてくれる本だと思う。

世の中には「ユングはこう語った」、「ユングによれば…」といった言説が溢れかえっているが、その中には真…

投票(20コメント(0)2025-06-25

だから見るなといったのに: 九つの奇妙な物語

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だから見るなといったのに: 九つの奇妙な物語

面白いのは『だから見るなといったのに』というタイトルだ。収録作を読んだ後、このタイトルを思い返すと、作品ごとにこのタイトルが違う意味を持って立ち上がってくるのが分かる。

9名の作家による9作が収められたライトなテイストのホラー・アンソロジー、『だから見るなといったのに』…

投票(22コメント(0)2025-06-03
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