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※ネタバレ注意!

韓国人作家のSF短編集。

おふとんの外は危険 (竹書房文庫)【Kindle】
今まで読んだことのないような発想のSFでした。
とても面白かった。短編集なので駄作も混じっています。

Siriとの火曜日、スパゲティ小説、君の変身、天国にもチョコレートが良かった。

君の変身 は韓国人ならではの整形に関する感覚が怖かった。
整形どころか人体改造が一般的になった世界を描いた傑作。
ゲイのカップルの話しだが、最初は右手と左手が微妙に長さが違うので整形するという話しが全体整形し性転換し女になり、さらに・・・最後は光る液体になってしまうという話しです。

整形は当然ですが、こんなことまでやってしまう近未来。
本物のイルカに代わり、イルカの身体に人間の脳を移植した人を雇用。
バービー人形の収集家の男性、身体をバービー人形に変換。
とんでもない世界でした。

Siriとの火曜日 のSiriはあのSiriですが、近未来タイプの形あるもので、その試用をする新聞記者の体験という話しの中に少しミステリー的な雰囲気を醸し出していて楽しい。

スパゲティ小説 は ある容器に向かって話者が楽しい話しをすると素晴らしいスパゲッティが提供されるが、話しが楽しくないと死ぬという童話めいた物語。語られる話しも、登場人物であるウサギ男、美少女ルビーなどの独特の雰囲気のある人たちも最高に愉快。

天国にもチョコレート は聖人の名を有する田舎の人が都会に出る話しと思いきや・・・親の世代に医学と化学が発展し、人々が脳の情報をコンピューターに移植する方法を考え出した。多くの人が肉体を捨て永遠に生きるためコンピューターに移動した。肉体があるのは宗教的な理由から、それを拒絶している人という設定が最後にわかり、その一人が死病のためコンピューターに意識を移動させるために都会に来ているという設定。かなりわくわくする。

他、透明な猫の話しや、星新一のショートショートに似た展開の話しや、物がしゃべるという表題作。かなり不思議で新しい世界観でした。SF好きにはおすすめの短編集です。



2026 3 16



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  • 掲載日:2026/03/16
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この書評へのコメント

  1. かもめ通信2026-03-17 07:57

    レビューを拝見して面白そうだなとKindleサンプルをみてみたら、
    表題作が丸々読めました。
    「おふとんの外は危ないから出ないで」なんて言われたら、
    私ならこれ幸いと思いっきりふとんにもぐって過ごしてしまいそうですが、
    やっぱり誰に言われたかにもよるんでしょうね?w

  2. 武藤吐夢2026-03-17 12:26

    かもめ通信さんコメントありがとうございます。
    この季節はありな状況ですね。
    たしかに誰に言われるかは大切です。

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