この本のタイトル「なぜ野菜売り場は入り口にあるのか」、そんなことを考えたことなかったなと思い、この本を読んでみました。
青果部門で扱う品目は、主に「野菜」「果実」「花」の3つ。売り場に並ぶアイテム数は、店の規模にもよるが、おおむね200から350。一般的なスーパーマーケットの品数は1万前後とされ、青果部門は店全体の約3%ほどだ。これに対して青果部門の売上高構成比は10%台前半を占め、1品目あたりの売上高が大きいことがわかる。
来店客の8割が、事前に食事のメニューを決めていないといわれる。そのため、青果売り場にはメニューを想起してもらう役割がある。家庭で常備している食品で、切らしたり少なくなっていたりしているものを思い浮かべつつ、鮮度のよい野菜や果物をかごに入れる。
まずは視覚的インパクトです。野菜や果物はカラフルだし、スイカを見れば「夏だなぁ」と思い、みかんを見れば「冬だなぁ」というように、季節感を感じます。
チラシ掲載の特売品を買いに来る人、メモを片手に買い物をする人もいることはいますが、「今日は何にしようかな?」と漠然とした感じでスーパーへやってくる人がほとんどなんですね。確かに、今日はキャベツが安いから回鍋肉にしようかななんて感じでメニューを決めることを、わたし自身よくやってます。
最近は、棚にも工夫がされています。きのこの売り場に「クリームシチューにしませんか」というPOPがあって、隣にルーが並んでいたり、お刺身の棚にお刺身用醤油やワサビだけでなく、「カルパッチョ」のソースが置かれていたリすることもあります。そういう提案が結構売り上げにつながるのでしょうね。
この本では語られていませんでしたけど、わたしが最近気になっているのは「花」です。スーパーで「仏花」を買っている人をよく見かけるのです。購入しているのは高齢者が多いのですが、若い方が買っているのも見かけます。それは町の花屋さんが減ってしまったからなのでしょうか。
もう一つ気になっているのが「まいばすけっと」のようなミニスーパーです。大型スーパーは確かに魅力的ですけど、あれは若くて体力のある人でないと、店内を回り切れないのです。足腰の弱った老人や、若くても短時間で買い物をしたい人にとっては、ミニスーパーは使いやすいサイズです。コンビニも便利ですけど、商品価格で考えるとミニスーパーが有利な気がします。
スーパーで、現在深刻な問題は働く人を集められないという事です。セルフレジなどで省力化をすすめても、品物を並べたり、お惣菜を作ったりという部分は人間がやっています。ですから働く人を集めるためにバイトの時給がドンドン上がっていますが、それが商品価格に反映されるのは間違いありません。それにどう対処していくのか? スーパーに関して考えることが益々増えることになりました。
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