夜ひらく




海外の6都市を舞台に描かれる、宝石と女性を巡る妖しい世紀末奇譚。
集英社から、辻邦生さん責任編集による評論集『世紀末の美と夢』が出版されたのは、1986年の6月から1…
本が好き! 1級
書評数:51 件
得票数:810 票
辻邦生作品をこよなく愛する昭和生まれ。
企業人から起業人へ。そして今は読書人。
noteにて「辻邦生文学の外観」公開中。




海外の6都市を舞台に描かれる、宝石と女性を巡る妖しい世紀末奇譚。
集英社から、辻邦生さん責任編集による評論集『世紀末の美と夢』が出版されたのは、1986年の6月から1…




イヴ・モンタンのシャンソンにインスパイアされて書かれた、楽しくて、お洒落でちょっと哀しい12のファンタジー。
絵画、クラシック音楽ときて、次はシャンソン・・・ということでもないけれど、今回は少し肩の力を抜いて、…




文明の危機と芸術の危機をポリフォニー的に描き出した、小説による楽劇。
先にレビューを書いた辻邦生さんの 『春の戴冠』 と併読しながら、漸く読了に至った本作品。なかなかに手…



ヴァーグナー論の背後にある、トーマス・マンのドイツ批判
YouTubeでワーグナー(ヴァーグナー)の「パルジファル前奏曲」を聴きながらこれを書いています。良…





あたかもボッティチェルリの絵のように、本作自体が<美>の体現ではないか?
イタリア ⎯⎯ それは幸福の代名詞だった。イタリアに行ったことのある人は、終生、幸福というものが地…




メディチ家350年を170ページで駆け抜ける!
本書は、「ハプスブルク家」「ブルボン王朝」「イギリス王家」「ロマノフ家」「プロイセン王家」に続く、…




過去1000年に創作されたすべての芸術・文化の中から、たったベスト100を選ぶという!無謀な試み
改めて言うまでもなく、今年は2026年。この『千年紀のベスト100作品を選ぶ』という試みが成され、出…





作家、伊藤整の始まりを告げる、透明で真摯な抒情。
詩集『雪明りの路』は、伊藤整が大正15年に自費出版した処女詩集です。伊藤整の詩人としての出発、そして…




12の月に毎月ひとつ。小さな花の、物語と銅版画。
リラの木をライラックと言うことを知ったのがそれだったのか、それともプラタナスが鈴懸の木だと知ったのが…




オペラ「ドン・ジョヴァンニ」を下敷に語られる、詩人メーリケの手になるモーツァルト。オレンジの香気に包まれて、これ自体があたかも舞台劇のよう。
三回にわたるイタリア演奏旅行の途次、音楽理論の難問を解いてアカデミアの会員に迎えられ、旅行のあいだ…




詩人、加島祥造が、伊那谷の風光と英訳から体得したタオイズム。
中央高速道路を名古屋から長野方面へ向かって走ってゆくと、途中、約8.5キロの恵那山トンネルと約1.9…



原題は「Anima Mundi(宇宙霊魂)」読み終わって感じる、強烈な違和感。
スザンナ・タマーロは1994年に 『心のおもむくままに』 が全世界で大ベストセラーとなった、イタリア…





戦国時代、天の娘、雪ん子のゆきは真っ白な雪を汚すものと闘うため、東北の貧しい村へ降り立った ⎯⎯
僕は本を読む速度が遅いので、長いものを読み始めるとなかなか終わりまで辿り着けません。加えて常に3、4…




パヴェーゼは現代の神話を書いた、と、訳者河島英昭は言うけれど・・・
イタリアには現在も「全国パルチザン協会」なるものがあり、反ファシズム団体として民主主義を守る活動を続…




日本全国に散らばっている「ものがたり」の地へ。阿刀田高さんが行く紀行エッセイ。
ずっと辻邦生さんや、ここ最近はイタリア文学を続けて読んでいるのだけれど、僕の性としてどうしても飽きっ…



ある小さな「村」を舞台に描かれた、イタリア現代史の縮図。アントニオ・タブッキの処女作。
私はそのとき、この本のおかげで私が作家になるとは、気がついていなかった。物事というのはまず起こって…





旅と暮らしと言葉たち。シンガーソングライター、友部正人の、旅の連作エッセイ集。
書棚を整理していたらこんな本が出てきました。シンガーソングライターで詩人の友部正人さんのエッセイ集。…





辻邦生の忌日<園生忌>の名前の元になった学生時代の習作『遠い園生』を含む、様々な人間模様を描く全9編
新潮文庫の短編集『見知らぬ町にて』。含まれている作品の中で最も古いのは、タイトルにも書いた通り『遠い…




工藤知子による、須賀敦子よりもやや現在に近い、イタリア詩人アンソロジーとエッセイ
『詩の住む街』という、魅力的なタイトルのついたこの書籍を僕が手に取ったのは、須賀敦子さんの全集(文庫…





あの戦争を下敷にした、今江祥智さんによる、小さな、哀しいものがたり
菅原万亀さんの 『名馬キャリコ』 のレビューを拝読していて、馬というので思い出した作品があります。童…