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山の上の家の写真を見ているだけで、心が和む。 小説家庄野潤三さんの暮らしと思いと作品、ずっと読み継がれていってほしい。

  • レビュアー: さん
  • 本が好き!1級
  • 山の上の家―庄野潤三の本
  • by
  • 出版社:夏葉社
山の上の家―庄野潤三の本
小説家庄野潤三さんが暮らした山の上の家の写真から始まる本。

机、本棚、庭先、かきまぜ等、庄野さんに関する色んな物を見る事が出来て、うれしい。
庄野さんファンにとっては、たまらない一冊。

いや、たとえ庄野さんを知らなくても、美しく和やかな日常にふれられる優しい一冊だ。

あたりまえの日々、なにげない日常の小さな幸せを描いた庄野文学。
淡々としているんだけど、なにかこうキッパリとしていて、気持ちがいいのです。
彼がこだわる文章の作法についても書かれてあり、なるほどなあと思いました。

短編『青葉の笛』だけは、戦争という非日常が描かれていた。
庄野さんの実体験が元になっているよう。
直接的な戦いの場面はないのに、戦争の悲惨さが伝わってくる。

庄野さん一家、家族の写真も載ってます。見ていてほのぼの幸せな気持ちになれる。

ラストに長女夏子さんの文章があって、これがまたいい。
明るくてユニークで、さすが庄野さんの娘さんだ。

巻末に庄野さんの作品のリストがあった。読んでないものもある。
混沌した今の世の中、あたりまえの日々の大切さを描く庄野文学で気持ちをやわらげていけるといいなあ。
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  • 掲載日:2020/04/11
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