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魔女のいる世界。彼女は13代の魔女候補。一人一人の過去の魔女たちに会いに過去への旅をし、このシステムが作られた理由を知るというミステリータッチだが、展開は児童文学かライトノベルぽいノリ。面白かった。

13人の魔女への扉
これは児童文学に近いですね。ライトノベルかもしれない。アニメ化か映画化するとうけるかもしれません。

魔女のいる世界。村ではハチイチゴという特産品があり、これは万能薬。これは魔女の近くでしか生育しない。

「次の魔女はあなたよ。」

スー、13歳。魔女に指名されます。
課題として強制的に過去にタイムスリップし歴代の魔女と逢うことが義務ずけられています。

この個性的な魔女たちが良い。
暴君であった四代目や、彼女の実母である11代目などとの出会いは素晴らしい。聖人と言われていた二代目はただの医者だったり、歴史と実際に会うのとでは印象も違う。
そして、初代の魔女。
すべての始まり・・・、彼女に会うことで魔女システムの真意が判明するというミステリー。どうして四代目が暴君であったかという理由もすべて、この謎解きでわかってくる。

ネタバレはまずいので避けますが、これだけは・・・。

>>ハチイチゴは、いい人間を長生きさせるためのもの。そして、初代の魔女がいい人間と思えない人達は長生きできないように、されているの。

初代の魔女は未来人なので未来の絶望的な出来事について知っていて、全人類善人化計画・・・というのかしようとしているが、この村の周辺だけしか、まだ、影響力はない。

スーが初代魔女に叫ぶセリフが好きです。

>>あんたはまだわからないのかもしれない。自分が正しいと思っている人間が、どんなに恐しいことを平気でできるか・・・

この物語のモチーフはここかと思います。

人間の良い人とか悪い人とか基準はあるのか。それを個人の価値判断にゆだねることの危険性を感じます。

>>四番目の魔女は、本当に悪い人だった?
>>二番目の魔女は、本当に賢い人だつた?
>>わからないんだ、よく考えないと、人はわからないんだ。

従順で大人しい人は良い人。
自分の意見を持つ人は悪い人。
それをイタチとか、ふくろうと、この世界では表現しています。

でも、途中に出てくる旅人の女は、ここの村の人は大人しすぎて気持ち悪いと言っています。

こういうシステムは、本当に未来の大惨事を回避できるのか。できるのかもしれないが、自分の考えを持たない人って幸せではない気がする。それで生きていると言えるのかということです。


2026 5 10
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  • 掲載日:2026/05/10
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