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はなとゆめ+猫の本棚
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亡くなった人が、虫に変身して、この世に帰ってくるサービスがある
 人が死んで、地獄か天国かに行く途中に特殊なサービスを提供してくれる場所がある。昆虫とか鳥など生物に変身させ、生きていた世界に戻してくれるサービス、それが「冥土レンタルサービス」。多くの亡くなった人が戻る先は、葬儀場。亡くなった自分のことをどう言っているのか、来るべき人はみんな来ているか。などを見たり、確認したいから。

 サービスができる期間は亡くなって49日目まで。変身できる、鳥や虫は、生前の行いにポイントがついていて、その点数により決まる。

 9人の亡くなった人が登場する。だから9作品が収録されている。
自分の嗜好にあい、面白かったのが生前は刑事で腕をふるい、最後はホスピスで過ごし96歳で亡くなった坂本庄造の話。

 最初はサービスを利用して、捕食されにくいスズメバチになって自分の葬式を見に行く。しかしそれはつまらない。

 庄造は、女大好きで、最初の妻とはそれが原因で別れる。2番目の妻になっても、女遊びは止まず、トルコ風呂に入り浸る。今や死語であるトルコ風呂。ソープランドと名前が変わっている。確かトルコ大使館から侮蔑言葉とクレームがあり名前が変わったような記憶がある。

 それで、次に庄造が選んだのが温泉旅館。最初の葬式会場見学でポイントを使ったので、変身できる虫の選択がせばまり、しかたなくスズメバチになり、温泉旅館に飛んでゆく。もちろん行く先は、女湯だ。いよいよみれるぞという場所まで飛んで行ったとき、オニヤンマガ庄造にぶつかってきて、スズメバチの庄造はひっくりかえされる。昆虫はひっくりかえされると、自分の力でもとへもどることができない。庄造は足をバタバタするだけで、肝心の女風呂が見れない。

 スズメバチが風呂にいると、女性客からクレームがつく。すると警察が踏み込んできて、女湯を覗くデバガメがいるということで、物陰に潜んでいた犯人を逮捕する。
 さすが庄造は辣腕刑事だ。
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はなとゆめ+猫の本棚
はなとゆめ+猫の本棚 さん本が好き!1級(書評数:6415 件)

昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。

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