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こんなひどいことが起きたのは、だれのせいだ?

  • レビュアー: さん
  • 本が好き!1級
森に住むクマの兵士は、自分の剣の切れ味をためしたくて、森の木をかたっぱしから切っていました。みごとに切れてクマは満足でした。そして、切り倒した木を使って自分の砦を作りました。

ところが上流のダムから水が溢れてきて、せっかく作った砦が壊れてしまいました。クマは怒ってダムへ行きます。ダムの見張りにお前たちがちゃんと見張っていないからだと切りつけようとすると、彼らは「原因を作ったのはわたしたちではありません。」というのです。

クマは「だれのせいだ!」と原因をたどっていきます。

「オレ様」だったクマは、自分勝手な行動が、こんなにも大勢に迷惑をかけていたのだと知って、心を入れ替えます。


戦争が起きるのも、地球の温暖化が進むのも、貧富の差が大きくなるのも、よく考えてみれば、このクマのように後先を考えずに勝手なことをする人がいるからなのです。

この物語の主人公は、きちんと反省ができるクマでしたが、今世界で暴れているクマたちは、自分や自分たちの得になることしか考えていません。それによって、どれだけの犠牲が出るかなんて考えもしないのです。

このままでは、世界は確実に悪い方へ進んでしまいます。それを野放しにしたままで、いいのでしょうか?

100分で名著 絵本スペシャル(2026年3月)でこの本を紹介したのは、翻訳をしたヤマザキマリさんでした。彼女のの言葉は、実に熱いものでした。

そして、この本の絵のすばらしさにも、おどろきます。何とカラフルで繊細なのでしょう!
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  • 掲載日:2026/05/10
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