この4月のNHKの「100分de名著」では20世紀の哲学者・ウィトゲンシュタインを取り上げるとのことで、テキストを購入してしまいました。放送の方はまだ1週目を聴取しただけですが、平易な例えで分かり易い紹介だと思います。
4回の放送では初めの2回で「論理哲学論考」を後半の2回で「哲学探究」を扱います。
ウィトゲンシュタインと言えば、僕は若い頃に彼の特異的な生い立ちと、「論考」の最後の「語り得ないことについては沈黙しなければならない」という有名すぎるフレーズに痺れました。僕はこの論理学の装いを纏った哲学書で著者が書きたかったことを十分理解したとは言えませんでしたが、得心した感じはありました。内心、大事なことは言葉では語れず、数学か音楽で表すのが適当だと思っていたのかも。
若いころの僕がウィトゲンシュタインに関心をもったのは、彼がウィーンで育ったということに関係があります。トゥールミンとジャニクによる「ウィトゲンシュタインのウィーン」という本を読んだのが最初でした。カール・クラウスというジャーナリストが出てくるのですが彼とウィトゲンシュタインとの関係を中心にトゥールミンとジャニクは当時のウィーンの精神風土を描いていきます。
(この本を再読したくなりました。引っ越しの荷物の中に入っているはずですが。)
ですから「論理哲学論考」の方はある程度馴染みがありますが、後半のウィトゲンシュタインの思想が書かれている「哲学探究」の方には馴染みがありません。
後半の放送を楽しみにしています。
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