日本人の母(筆者)とアイルランド人の父の間に生まれたイギリス育ちの「ぼく」。
小学校はミドルクラスの子ども達が通うカトリックスクール。
人種による差などは感じずに、すくすくと育つ。
だが、中学は白人の貧困層が多数を占める地元の「元底辺校」へ。
様々な価値観に触れていく。人種差別、貧富の差、ジェンダー…。
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」はその「ぼく」が
地元中学に入学したある日、ノートの端に落書きした言葉だった。
話題作だったので、この本の存在は知っていた。
ただ、題名を見てもう内容が分かったような気になっていた。
わざわざ読むまでもないな、と。
だから友人が「話題作だから読む?」と貸してくれた時も、
それほど期待していなかった。
一応読んでおこうかな、まあ予想はつくけど、と。
だが56ページまで読んだ私の頬には、涙が伝っていた。
悲しさ、とはちょっと違う。感動、というのもまた少しずれる。
切なさ、希望、絶望、愛おしさ、虚しさ、喜び、哀しみ…
いろんな気持ちがごちゃ混ぜになった気持ち。
「考える人」というWebマガジンで、翻訳家・金原瑞人さんと筆者の対談が読んだが、
金原さんのこの言葉に全く同感!
『ぼくイエ』を立ち読みするにしても、そこまでは読んでほしい。そこまで読んだら、あとは買わざるを得ない。
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