「かいじゅうたちのいるところ」で有名なモーリス・センダックが遺した絵に、スティーヴン・キングが文をつけたこの絵本、ぞくぞくする楽しさがありました。気の弱いお父さん、いかにも腹黒そうな継母、そしてお菓子の家の魔女の怖いこと!
最初はおいしそうに見えていたお菓子の家も、ヘンゼルとグレーテルが家の中へ入ってからの変貌が怖い怖い!
魔女から逃れて、無事に帰って来たふたりを迎えたお父さん。ふたりを森に置いてこようと企んだ継母が悪いという事に、後から気がついて追い出してたんだって。ちょっと、気がつくのが遅くないですか?
「ヘンゼルとグレーテル」といえば「パンくず」の道しるべですよね。ホームページの中で現在位置を確認するためのリンクが「パンくずリスト」って名付けられるくらい、この本はみんなに読まれてきたという事なんでしょうね。
昔々、この物語を読んでから随分時間が経ってしまったから、グレーテルがパンくずで道しるべを作ろうとしていたことは覚えていたけど、その前に小石を使っていたところは覚えてなかったなぁ。それにお母さんが継母だってことも忘れてました。昔の話では、意地悪な継母って典型的な悪役だったのです。
「男の子はたからもののことであたまがいっぱいだけど、女の子は人生においてほんとうに大切なことを考えるのよ」
ヘンゼルのおかげで助かったと言ったグレーテルへ返したこの言葉、なかなかの名言ですよ。
#ヘンゼルとグレーテル #NetGalleyJP
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