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外で犬を飼う家が減った今だから味わいたい犬と人間の距離感

  • レビュアー: さん
  • 本が好き!免許皆伝
ジローとぼく
アラフィフの私。子供のころ(つまり20世紀後期)、小型犬ならともかく中型犬以上は外の犬小屋にいるのが普通だった。今では鳴き声の問題もあり、ほぼすべての家で室内飼いになっている(保健所も保護犬譲渡の際はそれを条件にしている)。

この本が刊行されたのは1999年。そう、まだ外飼いが珍しくないころである。

「ぼく」は子犬を拾う。ジローと名付ける。
考えればみてば捨て犬というのも、都市部においては絶滅したような気がする。

ジローは室内で飼われ、「ぼく」の布団で一緒に寝ていた。しかし、イヌはすぐに大きくなる。絵本の中では表紙にあるようにオオカミか言わんばかりに大きい。さすがに家族も問題にしたのか、庭に犬小屋が置かれて、ジローは外で寝ることになる。

ジローはそれを認めるわけもなく、悲しそうな声でウォーンと鳴く。我慢できなくなった「ぼく」はジローの小屋に入り、一緒に寝て起きると・・・・

犬と人間の距離感が大きく変わった2000年前後。それを象徴するようなストーリーと結末である。

それにしてもジローは本当に図々しいほどに大きい。そこが可愛いのである。

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  • 掲載日:2026/04/25
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