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健康でいたいものですよねぇ……

  • レビュアー: さん
  • 本が好き!1級
死因の人類史
 本書はタイトル通り、人はどのような原因で死んできたのか? を描く一冊であります。
 まずは、『死』とは何か? から始まります。
 何をもって人の死と考えてきたのかという移り変わりをざっと見ておくのですね。

 その後、個々の死因についての記述になっていくのですが、昔猛威をふるったのは感染症だったということです。
 ペスト、天然痘、チフス、コレラ、産褥熱、マラリア、黄熱病などなどを見ていくわけですが、ある程度知ってはいたつもりですが、こうしてまた読んでみると特にペストのすさまじかったこと。
 当時は原因も分かっておらず、対処法、治療法も確立していなかったという事情はあるにせよ、とんでもない惨状を呈したのです。コロナ禍なんて目じゃないくらいに。

 その後、抗生物質等が開発され、現在、感染症はかなりの程度押さえ込むことに成功しているようです。

 となると、次に問題になる死因は?
 飢餓、戦争、暴力、肥満等々の、ある意味では人為的な厄災であると説きます。
 この流れで飲酒、薬物摂取、喫煙、自動車事故、認知症等々の、直接的な死因(の場合もありますが)というよりは、健康によろしくない、危険をもたらす因子的な話にもなっていきます。

 また、遺伝子病にも目を向けており、人類は感染症に打ち勝った後はこういった事柄と対峙しなければならなくなったということです。
 まあ、長生きし過ぎになったからこそということもあるのかもしれません。

 神経質に健康的に過ごそうとまでは思わないのですが、死ぬまで健康を保てたらそれは有り難いなぁとも願うところであります。
 自分でコントロールできる部分もあれば、これは自分ではどうしようもないというものもあり、何をしたから健康でいられると断言もできないところではあるわけで(しかも何が身体に良いのか悪いのかの話って数年でガラリと変わったりしますよね?)、難しいですよねとしか言いようがないです。

 余りにも健康志向で、飲食などを制限しまくり、辛くても我慢して運動(これもやり方、程度を誤ると逆に問題という話も)に精を出すストイックな人生が楽しいか? そうまでして長生きしたいか? というと個人的にはう~ん……と思うところもあるのでした(健康のためなら死んでも良い……みたいなのはどうもねぇ)。
 何事もほどほどにというところですかね?


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□□□     普通(1~2日あれば読める)/482ページ:2026/03/30
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  • 掲載日:2026/05/09
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