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重層的な幽世の世界を疑似体験するかのような快作!

  • 迷塚 警視庁異能処理班ミカヅチ (講談社タイガ)
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  • 出版社:講談社
迷塚 警視庁異能処理班ミカヅチ (講談社タイガ)
悪魔に騙され命の契約をしてしまった仲間を救いたい一心から、「悪魔との契約は絶対だ」を覆すべく準備を進め始める怜。執着は目を濁らせとても危険なことと言われても、家族を知らず初めて居場所の心地よさを知ることができた怜は諦めるという選択肢を考えられない。

小さなヒントでも突破口にすべく初めての長野へ。長野、上田、松本、諏訪、飯田の各市で不審火が続き、その火は必ず死者を出す。地霊の仕業であるこの不審火の元凶を調べ、理を曲げることなく結果を変えてみせ次へと進むヒントを得る為に地元のことを調べる為に資料館へ。

内藤作品で長野、怪異、民俗民俗資料館とくれば…小林先生!相変わらず怪異にときめいている小林先生に愉しくなっているのも束の間、悍ましい怨嗟がすぐ傍で火を噴こうとしていた。

重層的な幽世の世界の構造や、閻魔大王に仕えたといわれる平安時代の公卿・小野篁が此岸と彼岸の往還に用いた京都東山にある六道珍皇寺の井戸の話なども登場し大興奮の展開に。百年周期で開いてきた件の扉と戦う運命を背負い生まれてくる広目天の使命の全貌が少しずつ見え始め、ますますこの先の展開が楽しみになった今作。

平将門の首塚と件の扉の謎と、長野と所縁があるのでは?と思わせる怜くんの出自と役割の真相を早く知りたいけれど、大好きなシリーズとメンバーなのでまだお別れはしたくない。よろず建物因縁帳シリーズともますます繋がってくれますように。
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  • 掲載日:2023/10/17
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