本書のテーマを簡単に言えば、「入れ替わり」と「時空を超えた愛」ということだろうか。田舎町に住む女子高生三葉と東京で暮らす男子高校生の瀧との間に起った不思議な出来事を描いたものだ。
実はこのタイトルを聞いたときに、昔あったドラマのリバイバルかリメイクかと思って、うちの子に白い目で見られてしまった。そう「真知子巻き」が流行したあれである。もちろん私も実際に観たことはないのだが、当時は大ヒットしたらしい。
この小説はアニメ作品のノベライズ版だが、映画の完成前に世に出たらしい。だから、原作かノベライズかというのは微妙なところのようだ。
ストーリーは、瀧と三葉の視点を切り替えながら進んでいく。ある日瀧が目を覚ますと、自分に胸の谷間があることに気付く。そう瀧と三葉の心が入れ替わっていたのだ。そこで瀧は慌てず騒がず、とりあえず、「もんでおくか」って、「オイ!」。いやそうなったら、健康な男子諸君は、普通はもんでみるよね。
実は、二人の入れ替わりは、ある大災害に関係してくるのだが、入れ替わるだけで出会うことはない。実は二人の生きている時間が違っていたのだ。一度、三葉は瀧に会いに東京に行ったのだが、瀧にとっては入れ替わりが起きる前の出来事。三葉の方は、瀧と分かっても、瀧の方は誰かは分からない。
そして、ラストでは本当の意味で二人は出会い、声を揃えて言う。
<― 君の、名前は、と>
ここから、二人の本当のストーリーが始まるに違いない。
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