これはちょっと変な話です。萩とか運動会が出てくるので多分季節は秋。天気が続き、田んぼがすっかり干上がって農家の親が困っています。そこで子供の太郎君が言いました。
「僕が雨をふらして上げましょうか」
太郎君の考え方はこうです。運動会の前の日まで雨が降っていたのに、僕がテルテル坊主てを作ったらいい天気になった。テルテル坊主がつくれるんなら、逆の働きをする雨ふり坊主もつくれるんじゃないか。正に子供らしい考えですが、効果は抜群。その日の夜から大雨が降りだしたのです。ここで疑問が沸くきます。本当に雨ふり坊主なるものの効果があったのか。それともたまたま雨が降ったのかはよく分かりません。「女心と秋の空」という言葉があります。(最初は「男心と秋の空」と言っていたようですが)、いずれにしても秋の天気は変りやすいのです。だから天気の日が続いたとしても、急に雨が降り出すということもあるでしょう。
雨ふり坊主をつくるとき、褒美としてお酒をかけることを約束しています。ところが、雨で雨ふり坊主は流されてしまったようで、影も形もありません。そこで父親は言います。流れていっただろう川にお酒を流してやると。ここで、突っ込み体質の私は思います。直接かけるのと川に流すのでは濃度が全く違います。少々のお酒では川にお酒を流していることも気が付かないでしょう。ましてや海まで行ってしまえば、まったく効果はありません。そんなにお酒を買えるほど太郎君の家はお金持ちなのでしょうか。
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