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科学の怖い面を紹介した本です。

  • 怖くて眠れなくなる科学
  • by
  • 出版社:PHP研究所
怖くて眠れなくなる科学
科学の持つ裏の怖い面を記した本。

私たちは日々自分で考え、判断していると思っているが、実際はそうでもない。好きな時に手首を曲げていいと被験者に言うと、「はい」と言って手首を曲げる意志を示す。しかし、意志表示をする3分の1前に潜在意識ではすでに手首を曲げることが決定されているというのだ。何だかよく分からない話である。

ヒトラーが主張した優生学。電話を発明したベルも優生学を支持していたという。ベルの伝記を最近読んだので、この本で尊敬できる偉人ではないと知ってがっかりした。優生学は昔の思想ではなく、日本でも最近まで優生学的な処置が行われていた。私たちも十分気を付ける必要がある。

「H5N1型」インフルエンザの怖さについて書かれた章もある。実際は、それより恐ろしい新型コロナのパンデミックが起こってしまったわけだ。

宇宙飛行士が普段着で宇宙空間に出てしまうと、窒息して死んでしまうそうだ。映画「トータル・リコール」にあったように目の玉が飛び出して体が破裂して死ぬことは実際には起こらない。人間の皮膚は意外と強いので、破裂はしないのだ。また、宇宙空間の温度はマイナス270度だが、宇宙は真空であり人間の熱が逃げるための空気がないので、凍死することもない。

一番怖いと感じたのは巨大隕石の衝突である。これが起きた場合、どこかに避難しても無駄である可能性が高い。直径180キロの隕石が地球のどこかに衝突すれば、地球規模の大変動が考えられ、人類絶滅の可能性もある。そんな小説も最近読んだが、そんなことにならないように祈るだけである。

確かに怖い話もあるが、サイエンス作家らしく科学知識を盛り込んで読みやすい1冊に仕上げている感じである。題名ほど怖くはないので、興味のある方は読んでみればいいと思う。
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  • 掲載日:2026/05/03
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