『日本のヤバい女の子』はらだ有彩著を読む。
神話や民話、怪談から選んだ元祖ヤバい女の子コレクション。まずはネタ元でそのヤバさを取りあげ、現代の女子の立場から批評する。というよりもツッコミを入れる。
神話や民話の類では理不尽や不条理がまかり通っている。でも、現実の方がもっとシュールなことも起こる。
「いなくなる女の子たち キレる女の子たち 人間やめる女の子たち 殺す女の子たち ハッピー・エンドの女の子たち」
あっぱれなグルーピング、章立て。結婚、恋愛、職業、ジェンダー問題などなど。そのツッコミが鋭くてチャーミング。
スマホもインスタもなくて。パワースポットも知らない元祖女の子たち。
神話や民話の構造には物語のすべてが包含されているというが、変わらない人間の普遍性を垣間見ることができる。古くて新しいコンテンツ。
有名なところでは『風の谷のナウシカ』と『虫愛ずる姫君』の関係性とか。
この本にツッコミを入れるなら、ふんだんに収められているイラストがテキストの読解にときに邪魔になること。
根っからのテキスト派ゆえ、そう思う。つーかせっかくの文章がもったいない。なら、いっそのこと漫画版も出せばいいのに。
この書評へのコメント