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主として八ヶ岳の山小屋での出来事を綴ったエッセイ。自然の気配を感じながら過ごす貴重な時間。

  • 小さな神のいるところ
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  • 出版社:毎日新聞出版
小さな神のいるところ
 自然を愛する梨木香歩さんのエッセイです。八ヶ岳の山腹(標高1,700m)にある梨木さんの山小屋での出来事が多く語られているので、『炉辺の風おと』の続編と言っても良いかもしれません。

 それにしても梨木さんの自然への造詣はすごい。花や鳥を見ただけで名前が出てくるのは当たり前として、鳥の習性にも詳しい。この鳥は例年ならもう渡りをしている時季だとか、この鳥は関東ではあまり見かけないといった話がでてくる。
 普段から自然と共に暮らしていることで、そういう知識の積み重ねが出来ていくのでしょうね。

 そして梨木さんの自然を見る目は慈愛に満ちています。美しさだけでなく厳しさも知った上で「共に生きる」という姿勢が感じられます。大自然の中に身を置くことで自然の神秘性(荘厳さ)を感じ、ゆったりとした時間を過ごす。自然の気配(ちょっとした変化)を感じることで感性が研ぎ澄まされていく。
 そういう時間を過ごしている梨木さんに憧れるし、羨ましいと思います。

 これを読んで別荘に憧れて調べてみたのですが、やはり庶民が所有するのは(維持していくのが)難しそうです。山にはよく出かけますが、鳥が鳴いて立ち止まってもどこにいるのかさえわかりません。滞在して初めて見えてくるもの、体験できることってあると思います。山小屋を所有するのは無理でも、賃貸別荘をしばらく借りるというのはどうだろう? と思い始めたところです。
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  • 掲載日:2026/04/26
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