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イギリスを含め、欧州の国は、高額な社会保険料を徴収されるが、その見返りに年金生活に突入するとウハウハの生活が待っている。

  • イギリス ウフフの年金生活
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  • 出版社:文藝春秋
イギリス ウフフの年金生活
 この本の書かれた2000年頃のことだが、所得に対する税負担率、社会保障料負担率を合計すると、日本は35.5%、アメリカは35.2%、イギリスは50,2%、ドイツは55,3%、スウェーデンは74.3%。この負担率がどういうことを実現するのか。まず、医療費は全く無料。失職すると失業手当住宅費込みで1週間もすれば、口座に振り込められる。

 高尾さんが、失職したときに次の職を求めてジョブ センターに行く。職員に聞かれる
「日本は不況らしいが、この国のように即失業手当は支給されるのかね。」
「システムはありますが、すぐには手当はしはらわれません。」
「じゃあ支払われるまでどうするのかね」
「役所は日本人は、預金をしていると考え、そこから支払うものだと認識しています。」
「じゃあ、預金のない人はどうするのかね」
「他人から借金をします。」
「金を貸してくれる人がいなかったらどうするのかね。」
「自殺します。」
これを聞いていた職員たちがどっと笑う。

 高尾さんは、日本をでて、レストランのレジ、ハウスキーパー、店員として懸命に働く。その時の給料は38ポンド (当時のレートで約30万円)ここから社会保障費、税金が引かれて手取り二十ポンド(約16万円)だった。

 そして女性は60歳になると年金が支払われる。もちろん医療費はただ。家賃も国が大家さんに振り込む、交通費も無料。体が不自由になって介護が必要になったときの介護料、ヘルパーさんの費用も無料。ヨーロッパの国々では子供は18歳になれば独立して、家を出てゆく。子供が親の面倒をみるという文化はなく、国が代わって面倒をみるのである。ガス代、水道料、電気代も無料。映画チケットは3割引き。殆ど受給される年金は食費や遊興費、衣服など自分のために使える。

 高齢化が進んでも、消費が減らない、いや、進めば進むほど消費金額は増加するのである。
 高尾さんは、日本はどうしてこういうシステムにならないのか嘆く。
読んでいると、イギリスの制度の方が、日本より優れているように思えるが。知識の薄い私には、その通りと高尾さんの意見には素直に頷けない。
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  • 掲載日:2026/04/24
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