猫の物語と言えば、圧倒的存在感を示す、大山淳子をはじめ、猫を愛してやまない6人の作家が描く猫と人間の物語6編の作品を収録されている。
大山さんは、みずからの作品「あずかりやさん」をパロった作品。この本に登場するあずかりやさんは猫が店主をしている。
不思議な猫カフェが登場する。そこのカフェで飼っている猫を頭上に戴くと、その猫がスルリと肉体に入り込む。まさに「猫をかぶる」状態になる。コミュニケーションが不得意で引っ込み思案の新女子高生主人公がこの猫かぶりをして、弱気な性格を変えてゆく。
元々人間だったマヌルネコが、一か月間が学校の保健室の代用要員としてやってくる。若く教育に燃えてる女性教員。その張り切り故に、生徒から敬遠される。その一方でマヌルネコがみんなの人気者になる。四角四面の女性教師とマヌルネコがぶつかりながら、女性教員が四角四面から脱却していく。
愛猫を失った主人公に遊園地から招待状が届く。その遊園地には死んだ愛猫がいて、愛猫と遊ぶが夜明けともに愛猫が空に消えてゆく。
猫にまつわる秘密を抱えた少年に幼馴染の女の子とんでもないものを差し出す。
クリスマスに近い夜、ベランダに太った野良猫と少女があらわれる。
こんな物語の数々を収録。
それなりに面白いが、豪華な執筆陣にしては、凡作ばかりの印象。
そうそう手元にはこの作品集シリーズ第一弾がある。この後手にしてみよう。
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