「月刊カドカワ」の企画で、北川さんが対談したい男性との対談を、北川さんがその感想を綴ったエッセイ集。
高校時代くらいまで、歌謡曲を聞いて育ったが、本当にメロディーも詞も単調でつまらない作品ばかりだった。特に詞は、印象に残るものはなかった。
大学の終わりころ登場したオフコースは曲も良かったが、詞が素晴らしかった。
北川さんも17歳の時にオフコースのLP「FAIR WAY」を購入し、その中の「夏の終わり」に感動して繰り返し聴いたそうだ。
特に「ああ、時はさらさら、流れていくよ。」には強く感動した。
リーダーの小田和正に憧れ、地元の大学志望から、小田さんが通っている、早稲田に志望を変え、なんと、地元の短大は不合格だったのに、早稲田には合格した。
4人でバンドを組んだ。北川さんの下宿は門限があったので、途中で帰らなければならなかった。その時、見送ってくれた3人が、「さよなら」をハモって唄ってくれた。
大学時代はいつもすてきな男性の出現を待っていた。
そんな時「YES NO」で「ほらまた笑うんだね。」にはいつもほろっと涙がでてこぼれた。
流れる曲と詞はいつも小田和正だった。尾崎豊や長渕剛は暑苦しくて嫌いだった。
わかる。北川さんの作品には、いつも静かに小田和正の曲が流れている。しかしなかなか北川さんのドラマでは小田和正の曲は流れなかった。
長い間かかったが、「最後の恋」で小田和正の曲が主題曲になった。「伝えたいことがあるんだ」だ。
小田和正との初めての対談。最後にポラロイドで記念写真を撮った。その写真に小田和正は「堂々と生きてください」と書いた。
北川さんの名ドラマは小田和正があってこそ出来上がっていると思った。
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