Q:さて、「性欲の文化史」、あんたが本屋で立ち読みした序章にノックダウンしてお買い上げした本ですね。やだなぁ、田舎の本屋でこんな本立ち読みしてレジに持って行く女(独身野良)。
A:本屋で最後まで読みふける方がいやでしょう。しかし、序章はめちゃくちゃ面白かったんだけどなぁ、「パンツの歴史を女性の社会進出と結びつけて綺麗に語るんじゃねーよ!エロスを語れ、エロスを!」という井上章一氏の雄叫びに心震えた。
Q:さすが
「パンツが見える。」を書いた人だ。しかし、序章以外はかなり硬い文章が続いたね。最初から行こうか、永井良和
「遊郭の形成と近代日本」。
A:縦軸の+に芸妓をーに遊女を、横軸の+に集中をーに分散をおいて遊郭を分類わけしたのが面白かった。
Q:あんたは次のが好きそうだね、澁谷知美
「性教育はなぜ男子学生に禁欲を説いたか」。旧制高校ネタ。
A:これは、面白かった!優秀な男子を禁欲させすぎて性へ消極的にさせてもいけないのよ、優秀な若者には卒業したらせっせと子作りして欲しいのが政府の思惑なんだから。
Q:じゃあ、なぜ禁欲を課したんだ?学業の為か?
A:ズバリ、性病蔓延禁止。しかし、避妊具で性病が予防できることも敢えて教えなかった。つまり、ヤりたかったら結婚しろってこと。手淫まで禁止されてた。可哀想に。
Q:だから、旧制高校で黄金文学(*)が流行したんだね。
A:さて、次は原武史の
「出口王仁三郎の恋愛観・男女観」だが、苦手なのでするッとスルー。貞明皇后が「神ながらの道」にのめり込んでたってホント?わたし貞明皇后萌えなんだけど、あの十一宮家の皇籍離脱が定まった際、眉一つ動かさずこうばっさり切ったエピソードとか。
「これでいいのです。明治維新この方、政策的に宮様は、少し良すぎました」。
Q:トゥアレグ族萌えカミングアウトの次は貞明皇后かよ、あんたの萌えがわからん。まぁ誤解されているが、宮家は慣例的に摂家より下の身分だからな。貞明皇后が香淳皇后に厳しかったのは別に貞明皇后の宮家への僻みではなく当然の身分差から出たものだ。
A:そうそう。あとあのセリフも萌える。玉音放送を聞いて貞明さま毅然としてこう宣うのさ。
「皇室が明治維新の前に戻るだけのことでしょう」 かあっこいいよねぇ。国体護持にガタプルする男どもに聞かせてやりたかったよ。
Q:……って全然関係ない話させるんやない、次行こう。唐権の
「日本女性は不淫不妬?」
A:不妬は兎も角、不淫ってなんだよ不感症ってことかよ、マグロかよ失礼な。日本は世界一のマグロ消費国だぞ。
Q:いや、これは魏志倭人伝から続いた中華における都市伝説みたいなものなのだ。なんと、南宋の時代までこのドリームが続いていたらしいよ。
A:ほう。スセリヒメ(大国主の奥さん)も、磐之媛命(仁徳天皇の皇后)も嫉妬深いさで有名だけど、どこから来たのだそのドリームは。
Q:(無視)で、次が三橋順子の
「女装男娼のテクニックとセクシュアリティ」。この方も、性別超越者なのですね……。知らない世界を垣間見てしまった……。
A:急に「私の経験では」って生々しい話が出てくるからたじろいだね。レンコンという技も知らなかった……。その道のプロは、完全に相手に気づかせること無く手で膣を再現できるらしい。嗚呼私はまだまだウブ(死語)だった。
Q:レンコンの習得に鋭意努力したまえ。
A:次、川井ゆうの
「「胎内十月」の見世物を追って」。まぁ、あれだ、グロさとエロス、「少女椿」の見世物小屋の世界。この辺りから飛ばし読みになっちゃって。
Q:集中力ないからね、西村大志の
「「人体模倣」における生と死と性」。
A:あ、これは面白かった。美香さんの萌える球体関節人形に南極二号の世界。人体模倣の類似性を高めれば高めるほど新和感が増すが、ある一点を越すと一気に新和感が衰退するという「不気味の谷」現象に納得。何故ならそれは死体だからだって。だからある程度ダッチワイフには人形臭さが要るんだよ!じゃないと死姦になっちゃうもん!(力説)
Q:あー勉強になったね(投げやり)。最後、露木玲
「兄妹性交の回避と禁止」。
A:これは大学でベンキョしたぞ!ウェスターマークの仮説(幼少の頃から親密に育った人々の間には性交に対する生得的な嫌悪が存在する)とか、有名なやつ。
Q:それだと、少女漫画およびTLの「幼馴染もの」「一緒に育った義兄妹もの」が成立しなくなるじゃないか。
(以下続巻)
(*)旧制高校の黄金文学:性欲を抑圧された旧制高校生のロゴスとパトスが文学(模倣)の形で放出されたもの.主に便所などの落書.例「生殖器あゝ生殖器生殖器」
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