ナイフ





いじめをはじめとした学校問題の掌編集。子どもたちが抱える痛みや葛藤がリアルに描かれて心に深く突き刺さります。
小中学生を主人公とした、いじめ、孤独、家族の関係、大人の無関心といった社会問題をテーマにした5つの…

本が好き! 1級
書評数:2261 件
得票数:30563 票
「本を褒めるときは大きな声で、貶すときはもっと大きな声で!!」を金科玉条とした塩味レビューがモットーでございます。





いじめをはじめとした学校問題の掌編集。子どもたちが抱える痛みや葛藤がリアルに描かれて心に深く突き刺さります。
小中学生を主人公とした、いじめ、孤独、家族の関係、大人の無関心といった社会問題をテーマにした5つの…



戸梶さんデビュー作品だけに、詰めが甘くてエログロ度は低いが、随所に後々にみられるスプラッティー感が垣間見えます。でも戸梶小説は圧倒的に破天荒でないとね
第3回新潮ミステリー倶楽部賞受賞先品ですが、決してミステリーではありません。選考者出てこい!!とい…





「読者に挑戦」系のラストを明記しない掌編4作です。各章の最後の写真や絵を見て真相を考えなさいという趣向。難易度も適当で推理ファンならば苦も無く結末にたどり着けるような工夫がされています。
真犯人当ての懸賞金がかけられた「不連続殺人事件(坂口安吾)」を始めとして、ミステリ作家たちが工夫を…





美貌の女性を主人公に描いた美しくも残酷な復讐劇。冤罪で服役させられた主人公の艱難辛苦を報復でスカッと晴らすこのギャップに拍手。
女性を主人公に描いた美しくも残酷な復讐劇。冤罪で服役させられた主人公の艱難辛苦を報復でスカッと晴らす…




アスリートのメンタルコーチ・望月篠子はアルペンスキーヤーのトラウマを治療するためにレーシングチームに参加します。そこに待ち受けるのは国際的陰謀組織。かなり風呂敷を広げたサスペンスになっています。
デビュー作 「栄光一途」 でドーピング疑惑解決したヒロイン・望月篠子とその相棒・佐々木 深紅が、今…


近藤の初期の作品だけに稚拙さが目立ちます。雪山のペンションを舞台にした演劇の合宿中にメンバーが台本通りに次々と死んでいく。現実と台本の二つの物語を連動させたまではよかったのですが…
近藤さんのなかなかの野心作といえるでしょう。古典的なクローズドサークル連続殺人事件をこれまた定番の…




国際的陰謀の陰で暗躍する日本人傭兵が主人公の冒険小説。彼自身が陰謀に加担しているはずなのではあるが、冒頭から記憶喪失になっているためミステリ要素満点の 自分自身を探す旅になっています。
笹本といえば警察小説と冒険小説。後者では厳しい自然環境に放り出される山岳小説が有名だが、太平洋の薔…


石圭作品で「監禁」とくれば内容は大体想像がつきますが、本作はぬるい!監禁物としても凡庸だし、エロ度もぬるい。復讐モノとしてのバイオレンスに期待するが、このパターン前にもあったようで…
一見まじめで優しそうな双子の歯科医・スマートで優しい慎一郎と大柄で明るい健一郎が経営する歯科医院で、…


ホタルや花火、ヒカリゴケなど「光」をモチーフにしながら少年の頃を回顧する物語。この手の「スタンドバイミー」系小説は書かれ過ぎていて新鮮味がない。
多くの読者たちが「少年時代を彷彿した」「心温まる」「スタンドバイミー」「温かい友情に包まれた素敵な…



ハッピーエンドではない物語、どこかに希望を見出しながら、人は生きていくしかない。吃音というどうしようもない重荷を背負った子供のリアルを描く自伝的の小説。
重松には吃音を持つ国語教師の感動的な小説「青い鳥」があり、ここでは教師として一番大切な仕事は、ただ…



親友が自殺した原因が主人公であると、虚偽の情報をネット上で暴露される。冤罪ですべてを失う主人公の、孤独な戦いが始まる。
主人公の蓮美はそこそこ売れてるアイドル。同じ事務所で一番人気のある後輩・沙霧は親友であるか、ある日…




重松お得意の「いじめ」「不登校」問題の作品の系譜なのですが、いつものようにほのぼのハッピーエンドというわけにはいきません。なんせ少年たちは「ゼツメツ」してしまうのですから…
語り部としてセンセイことこの物語を綴っている小説家が登場します。彼のもとに届いた「センセイ、僕たち…





小児ではなく17歳の少女と、19歳の青年が相次いで誘拐されたというだけでも?なのに、犯人からの要求がそれぞれ殺人教唆と株券要求という連続事件。犯人は途中で予想がついたが、このオチの爽やかさは何だ!!
誘拐物の小説はたぶん書くのがむつかしいだろうなぁ。というのもそのパターンはほぼ出尽くした感があって、…

葉室麟がSF青春ファンタジー?まさかの設定に興味津々ですが、実は本作品は彼の初期の作品で未発表だったものを没後出品したものです。道理で出来が良くない。
都立高校三年生の加納浩太は、親友の志野舜、従妹の神代冬実、舜の彼女の柳井美樹と居合わせたところ雷に…


確かな取材力に裏付けされた真保さんの小説の作法が明かされるエッセイ及びインタビュー集。併載されていた小説「盗作・雪夜の操り人形」が一番良かった。
真保が自作の裏側を自ら語る内容で、彼の個人史と作家生活が興味深く語られています。映画化された「ホワ…





3人の異常性格者たちを克明に描きます。誰が殺人者で誰が被害者なのか?実はこの3人ばかりでなく、出てくる奴が変な奴ばかり、異常者たちが織りなす掴み切れないドラマです。
それぞれの章で描かれる登場人物の偏執的な思いや感情が気になって、どういう風に収拾をつけるのかが気に…




葉室さんは江戸時代の様々な文化人を主題にしてこれまでも物語を紡いでいますが、今回は「生け花」の天才少年の話です。訳アリの身分の主人公が花を活けることで、周囲の人の心に触れる連作。美しい物語です。
蛍草、草笛物語、散り椿、津軽双花、辛夷の花、柚子の花咲く、花や散るらん、橘花抄、さわらびの譜、山桜記…

複雑な癖に緩いプロット、緩いトリック、緩いレトリックによって読者に対するミスリードを誘い真犯人を隠す緩いミステリ。もうー、宝島社のミステリはこれだから困る。
書評家・瀧井朝世の帯評『二転三転四転五転の展開にねじ伏せられました。』に騙された読者も多いのではな…




ゲームの課金システムと電子マネーを組み合わせて銀行を通さないマネロン手法を編み出したリストラ男と、これを追うマスコミと経済ヤクザの攻防です。犯罪小説だけど警察が登場しないところが尖がっています。
偽金(ぎきんと読む)はそもそも錫塩の溶液に硫化水素を通すと得られる黄金色の顔料で金箔の代用にされる…




怖くなく、切ないホラー。4人の美女の連続水死事故の裏にあったのは悲しい女の短い一生でした。
若く美しい女たち5人の生活が描かれます。うち4人はダイビング仲間で、何一つ不自由がない恵まれた青春…