いやぁ、ビビッドな感性だわ～

　次に何を借りようかなぁ、と、図書館蔵書をネットで検索していたところ目に留まった本です。「あ～、出た…

レイシズムを人種主義などと訳すと「日本には人種差別はない」などという人間を生んでしまいます。しかし広い意味でのレイシズムは日本にも広く横行しています。

レイシズムは人種主義などと訳されることもありますが、一般的には人種差別と捉えられているようです。 …

読者の予想を裏切る、論理と不条理の向こう側へ

幅広く大衆的であり、気軽に読める文体でありながら、作品を読んでいるうちに自分がどこか遠くへ連れていか…

祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

　 祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる人も久し…

神のごとき力を持った男の話

ＳＦの古典とでもいうべきか、1959年に描かれた小説です。 家族や性別に対する意識や宗教観といった…

チャーリーが殺されるとの予告を受けて、「ぼく」たちは彼を守ろうとする。しかし、それも虚しく彼は謎の感電で廃人に。ダイイングメッセージの「ψ」は何を意味するのか。

中年になってようやく、マープルの真髄がわかった気がする

短編が１３本入った本書。1話目の「火曜クラブ」はミス・マープルがはじめて世に出た作品であるらしい。 …

“2065年には100歳以上が55万人近く”は実現可能か？

この本の“はじめに”に書かれているのが以下 「人生100年時代」という言葉をよく聞くようになり、実際…

一八歳の誕生日を迎えたフィリッパ。養父母に育てられていたが出生の秘密を探ろうとする。しかし、父親は獄死、母親のメアリも幼女殺害の罪で塀の中。フィリッパは母親を引き取って、ひっそりと暮らす決意をする。

２０１３年の角川文庫　新潮文庫版もあります。

あおりでは 大正中期、四国の隔絶された漁村に突如、白い異国船が現れた。目的は高価な桃色珊瑚。乱…

２０２２年１２月発行の２巻。完結しました。

あおりでは 人生初の友・梅原君と付き合うことでさまざまな経験をし、 人としての成長を日々実感…

２０２２年７月発行のモーニングコミックス。全２巻。

『帝一の國』古屋兎丸、驚愕！ 「これは凄い。大正にタイムスリップして少年同士の友情を覗き見してるよ…

２００９年の文春新書。中公文庫で文庫化されています。

あおりでは 担当編集者より 昭和ほど数多くの遺書が書かれた時代はありません。戦前、二・二…

２０００年の新潮文庫。その後の改訂はないようです。手書きの時代、どの程度推敲したあと清書していたのでしょうか。

あおりでは 昭和二十年(三島由紀夫二十歳、川端康成四十六歳)から始まり、 昭和四十五年まで交…

「疑問」を「言語化」する方法について知りたい方はご一読を。

・本書は、出版社で編集者・記者を務めたのち ライター&インタビュアーとして独立後、 執筆や研修を…

小沼丹が若い頃に書いた１１篇の小品集。全集に未収録の２篇が含まれます。

小沼丹は「村のエトランジェ（１９５４年）」が芥川賞候補になったが、同時期に推理小説の雑誌「宝石」の編…

マイペースに我が道を行く成瀬！そんな成瀬と、翻弄される周囲の人たちの関係がとてもいいな、と思える作品でした。

本屋大賞を受賞した人気作です。数年前から気になっていましたが、ようやく読むことができました。全部で二…

分厚い。読むのつらすぎ。

研究材料として第一級の価値のある一冊です。カフカの友人で、カフカを世間に広めたマックス・ブロートがカ…

鮮やかな復讐劇。古めかしい文章、仰々しい会話が、むしろ新鮮で、この物語の時代に自然に馴染んだ感じ。

岩波少年文庫100冊マラソン　63.64.65冊目 上中下、合わせての感想です。 船乗り…

茶箪笥の引き出しからみつけた銀の匙は大切な思い出を呼び起こす。虚弱な体質の少年の傍らには育ての親である伯母さんがいつもいた。その愛情に包まれて周囲と徐々に馴染んで育っていく少年の日々をつづった物語。

誰目線で読んでいたのかと考えてみます。 良くも悪くも性格に特徴のある少年の主人公には自分を投影…