秘儀(上)

もっと長くても全然OKっすよ
『秘儀』(上・下)マリアーナ・エンリケ著 宮崎真紀訳を読む。 これまで著者の2冊の短編集を読…

本が好き! 1級
書評数:2232 件
得票数:39982 票
女子柔道選手ではありません。開店休業状態のフリーランスコピーライター。暴飲、暴食、暴読の非暴力主義者。東京ヤクルトスワローズファン。こちらでもささやかに囁いています。
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もっと長くても全然OKっすよ
『秘儀』(上・下)マリアーナ・エンリケ著 宮崎真紀訳を読む。 これまで著者の2冊の短編集を読…

しかし、なんでこんなに細部まで記憶しているのだろうか
前から読みたかった『わたしの渡世日記』(上)(下)高峰秀子著を読み出したら、止まらない。楽しいエピソ…

チタンの義足の院長、その名はガーリン
『ドクトル・ガーリン』ウラジーミル・ソローキン著 松下隆志訳を読む。 『吹雪』の主人公ドク…

1億2千万人の著作権
『著作権の考え方』岡本薫を読む。 インターネットなどITの普及にともない著作権も、どんどん身近…

これも『愛』、あれも『愛』、たぶん『愛』、きっと『愛』
ソローキンの『ドクトル・ガーリン』を、まとめあぐねているので昔書いた『愛』の短いレビューを。 …

ぼくの考具―最新ヒット商品をつくるネーミング辞典
忘れた頃に、ネーミングの仕事が舞い込んでくる。ネーミング作業は、黙々と室内でランニングマシンの上を走…

「バカの壁」は、バカの万里の長城やバカのタワマンへと増殖している
一元論者がつくる、バカの壁。作者のいうバカとは通常のバカとは違い、「一元的」なものの見方しかできない…

辛いは、うまい。癖になりそな辛口エッセイ
相も変わらずの辛口エッセイ。単なる悪口、罵詈雑言ではなく、読ませてしまうあたりは、芸というのか、技と…

子どもたちが家族を解体する
近代化に重要な役割を果たしたものが2つある。1つは、学校制度で、もう1つは家族制度だそうだ。ご多分に…

市場は合理的に動くとは限らない。それは、「生身の人間」のメンタルな部分、ムードが左右しているからだ
大抵の人は「良いものは高い。高いものは良いものだ」と考えている。だからいくら品質が良くて、安いといっ…

『マルクスの使いみち』は、まだまだあるわけ
『マルクスの使いみち』稲葉振一郎・松尾匡・吉原直毅共著を読む。 ページの都合で対談、鼎談を削除…

今週妻が若い男と家出しましたーいわゆる情痴小説の代表格
『黒髪・別れたる妻に送る手紙』近松秋江著を読む。 いわゆる情痴小説の代表格ってことは知ってたけ…

さよなら、人類。よろしく、ニュータイプ
『滅亡するかもしれない人類のための倫理学 -長期主義・トランスヒューマン・宇宙進出-』稲葉振一郎…

変、本能寺の変、変、変
『去年、本能寺で -The virtual city of Nobunaga-』円城塔著を読む。 …

「もってかれた〜」。『犬をつれた奥さん』を読んだら、口をついて出てきた
『かわいい女・犬を連れた奥さん』チェーホフ作 小笠原豊樹訳を読む。 『犬を連れた奥さん』チェー…

チェーホフと葛西善蔵
小島信夫が取り上げていたチェーホフの『曠野』を読み出す。 借りたのは、筑摩書房版チェーホフ全集…

超能力犬のやりきれない哀しみと怒り
『シリウス』 オラフ・ステープルドン著 中村能三訳を読む。 より速く走るために品種改良され…

「ハードボイルドミステリは一種の都市小説でもある」
文庫版『どんがらがん』殊能将之編を読んだ。 単行本で一度読んだのだが、文庫本特典として「自作自…

道路や堤防はかさ上げできても、人々に空いた心の穴は、埋められていない
『熊はどこにいるの』木村紅美著を読む。 東日本大震災から7年後。町や港は一応復興したように見…

魔がさす。ジャンルはミステリーだが、罪と罰 、人間、人生を味わわせてくれる短篇集
人間の本性をあらわす説に、性善説と性悪説がある。ネット社会やセキュリティなど最近では性悪説の方が旗色…