ヴァイキングといえば古代から中世にかけてヨーロッパ北方を根拠地にして各地を荒らしまわった海賊、その角付きの兜が特徴的というイメージでしょうか。
しかし、あの兜は歴史的な遺物としては発見されておらず、19世紀に作られたもののようです。
それではヴァイキングの実像とは何なのか。
それを色々な方向から解説し、豊富な図や絵で見せてくれます。
第1章ではそもそもヴァイキングとは何なのかというところから始めます。
8世紀から11世紀にかけて、スカンディナヴィア半島を中心とした地域に暮らしていた北方ゲルマン人の集団で、略奪・交易・植民などを行っていたと言われています。
ノルマン人と呼ばれることもあり、また出身地域によってノース人、デーン人などと呼ばれることもあります。
第2章はあまり注目されることもなかった、ヴァイキングたちの生活を描きます。
寒さの厳しい地域での生活は特徴的なものも多く、農耕は限定的で漁労や牧畜に重きを置かれました。
船の扱いに優れ、それが各地への進出にもつながっていきます。
第3章はヴァイキングの言語・文学、その言語は英語にも影響を与えています。
ローマ字が伝わる以前にはルーン文字という独特の文字を使うことがありました。
現在でもそれを刻み込んだ石碑、ルーン石碑というものが各地にみられます。
また散文学「サガ」詩「スカールド」、歌集「エッダ」という作品が残っています。
さらに第4章「ヴァイキングの信仰」第5章「ヴァイキングの偉大な指導者」と解説されていきます。
10世紀にデンマークを統一した、ハーラル1世は別名を「青歯王」と呼ばれました。
なぜそう呼ばれたかは諸説ありますが、どうやら虫歯だったようです。
そしてこの「ブルートゥース」という綽名から取られたのがあの単距離無線統一規格の「ブルートゥース」だということです。
変な名前だと思っていました。
ヴァイキングの物語は映画や漫画などにもなっていますが、どうやらそのイメージは少し違っているようです。
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