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hacker

hacker さん

本が好き! 1級
書評数:2278 件
得票数:43545 票

「本職」は、本というより映画です。

本を読んでいても、映画好きの視点から、内容を見ていることが多いようです。

書評 (2278)

升田幸三 振り飛車の神髄

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升田幸三 振り飛車の神髄

「実績とは過去です」「AIは正確であっても正解ではありません」 少し前の朝日新聞に掲載されていた特集で語られていた棋士・藤井聡太の印象的な言葉です。藤井聡太というと、私が思い出すのは升田幸三なのです。

最初にお断りしておきますが、この拙文では敬称を略させていただきます。というのは、升田幸三については「…

投票(16コメント(0)2025-10-17

日本推理小説大系〈第7巻〉横溝正史集 (1960年)

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日本推理小説大系〈第7巻〉横溝正史集 (1960年)

終戦直後の日本推理小説界は、幾多の傑作を世に出しましたが、『本陣殺人事件』もその一つだと思います。他に『蝶々殺人事件』と『獄門島』という、作者が自選ベスト5に挙げているうちの3長篇が収録されています。

横溝正史(1902-1981)は、戦前から活躍していましたが、その名を残すことになったのは、やはり金…

投票(20コメント(0)2025-10-14

反動分子 (シムノン ロマン・デュール選集)

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反動分子 (シムノン ロマン・デュール選集)

無政府主義者の主人公が、同じ組織の人間が無差別爆弾テロに走るのを阻止しようとするという話です。シムノンはメグレ警視シリーズも含め、けっこう読んでいるのですが、こういう小説は初めてでした。

本本書は1938年に出版されました。この年は、シムノンが長篇第十九作『メグレ再出馬』(1933年)を…

投票(16コメント(0)2025-09-25

世界動物文学全集〈2〉アザラシのサミー・思い出のサラバン・黄色い老犬 (1978年)

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世界動物文学全集〈2〉アザラシのサミー・思い出のサラバン・黄色い老犬 (1978年)

「人間というものは、この地上で不幸にして人間と同じ食物をとって生存するように運命づけられている動物たちに、食料の獲得権を認めてやろうという考えにはなれぬもののようである」(『アザラシのサミー』より)

1978年に世界動物文学全集の一冊として出版された本書には、アザラシ、猫、犬をそれぞれを題材にした、…

投票(16コメント(0)2025-09-24

英国幽霊屋敷譚傑作集

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英国幽霊屋敷譚傑作集

「19世紀ヴィクトリア朝(1837-1901)の英国で書かれた(あるいは同国を舞台とする)幽霊譚のなかから、<幽霊屋敷>というモチーフを拠りどころとして選んだ傑作集成」(編者あとがきより)

夏来健次編訳のアンソロジーを読むのは『英国クリスマス幽霊譚傑作集』『ロンドン幽霊譚傑作集』に続き、三…

投票(18コメント(0)2025-09-23

ロンドン幽霊譚傑作集

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ロンドン幽霊譚傑作集

19世紀ヴィクトリア朝時代の「ロンドン幽霊譚」というだけでは珍しくありませんが、収録13篇のうち12篇が本邦初訳、13人の作家のうち9人が女性、本邦初紹介作家もいるという大変意欲的なアンソロジーです。

19世紀のイギリスのヴィクトリア朝時代を中心とする英語圏の幽霊譚と言われると、もうけっこう読んだので…

投票(22コメント(0)2025-09-10
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