ホーソーン短篇小説集




作者の先代ジョン・ホーソーンが、有名なセイラム魔女狩り裁判の際に署名した、逮捕状44通、魔女尋問記録22通、告訴状自白確認書30通は今日も残っているのだそうです。
南雲堂が出版した『偉大な石の顔・雪人形・他』と題する別のホーソーン短篇集の書評を、ゆうちゃんさんが書…

本が好き! 1級
書評数:2353 件
得票数:45071 票
「本職」は、本というより映画です。
本を読んでいても、映画好きの視点から、内容を見ていることが多いようです。




作者の先代ジョン・ホーソーンが、有名なセイラム魔女狩り裁判の際に署名した、逮捕状44通、魔女尋問記録22通、告訴状自白確認書30通は今日も残っているのだそうです。
南雲堂が出版した『偉大な石の顔・雪人形・他』と題する別のホーソーン短篇集の書評を、ゆうちゃんさんが書…




「いいですか、私は人間の精神について話してるんですよ、検事。確かなことなど何ひとつありませんよ」(本書登場人物の台詞)
ポーランドの長編ミステリーというのはあまり読んだことがなく、ふと目に留まったこの本を読んでみました。…





表題作は、アルジェリア独立戦争時、フランス軍によって規則正しく整然と行われた独立派に対する「尋問」という名の拷問の内容を、それを受けた側の人間が詳細に綴った稀有なノンフィクションです。
本書には、二つの作品が収められています。アンリ・アレッグ(1921ー2013)が、アルジェリア独立戦…




「『どっちみち、昔の人ですよね』 どんなつもりでそう言ったのか。昔、有名になった写真を撮って一世を風靡した人間でも、今となってはただの昔の人ですよね...そう言ったつもりだったのか」(表題作より)
「ノスタルジー篇」と銘うった、集英社文庫の「小池真理子短篇セレクション」の一冊です。1952年生まれ…





75歳になる主人公が、50年以上忘れたことのない被爆者だった日本人女性から、Facebookで友達リクエストを受けたことから、自身の「そうだったかもしれない」人生をみつめることになる小説です。
物語はコロナ禍の最中の2020年のアイスランドのレイキャヴィークから始まります。75歳になる一人称の…




「クールなワラジムシ、無頼なクモ、野心家のネズミ、隠居したハト......+忠犬テリア。 小さなディクソン家に住まう その他おおぜいの とてつもない冒険、おおさわぎの毎日」(本書帯より)
ペネロペ・クルーズは1933年にエジプトのカイロで生まれ、12歳の時にイギリスに移住してきました。先…


![ミスター・パートナー 2025年 10 月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61y5tW5HeML._SL160_.jpg)
「小さな働き者 イギリス人と猫」と題する特集が組まれた雑誌です。イギリスにも、猫カフェはありますが、やっぱり猫パブ若しくは伝統あるパブキャットの方がおさまりはいいようです。
"Dogs have owners, cats have staff." 「犬には飼い主がいて、猫…




「小池真理子の作品には、起承転結どころかこの枚数では本来書ききれないはずの、二転三転するプロットが詰め込まれている。それでいてどこにも粗さや破綻がないのだから、神業としか思えない」(篠田節子の解説)
「小池真理子の短編集は、この本に限らず、どれを読んでもハズレがない。これは驚くべきことだ。雑誌に掲載…





「ノーベル財団を否定するつもりはないが、信条として個人と個人の間に差別を生じ得る事態を一切拒否している」こう述べて、ジャン=ポール・サルトルは1964年のノーベル文学賞受賞を辞退しました。
ジャン=ポール・サルトル(1905-1980)は、20世紀フランス文学界の巨人の一人です。また、際立…




「わたしたちは生きてる時間より死んでる時間の方がずっと長いんだからね。だから、死者は生きてる人より幸運が必要なのさ」(本書より)
作者アグラヤ・ヴェテラニー(1962-2002)は、サーカスのピエロだった父親タンダリツァ・ヴェテラ…




「もう結構。これはこの世の現象じゃない。作り話だ。漫画かもしれない。おれは、その漫画のその他大勢のひとりにちがいない。それなら早いとこ終わりにしてもらいたい」空襲後焼死体転がる中を帰宅した作者の述懐。
本書の存在は前から知っていましたが、拾得さんの書評がきっかけで、読んでみました。考えてみれば、手塚治…



ディーノ・ブッツァーティの日本編纂の短編集としては、三冊目の本です。
ディーノ・ブッツァーティの日本編纂の短編集としては、『七人の使者』『待っていたのは』に続く三冊目の本…





軍政下のナイジェリアから身の危険を逃れるために、英国に送り込まれ、難民となった姉妹の子供たちを描いた本です。二人は苦労するのですが、不備は多々あれど難民受け入れの制度が整っている英国の姿が印象的です。
1943年に南アフリカに生まれた作者ビヴァリー・ナイドゥーは、反アパルトヘイト運動に係わったことによ…




「頭のなかに、自分の声以外なにもないまま年をとるということは、おそろしくつまらないからよ。もう少し穏やかな言い方をするなら、退屈ということ」(本書登場人物の台詞)
ぱせりさんの書評で、本書のことを知りました。感謝いたします。 大英帝国華やかりし頃に、海外に生…





表紙に描かれているのは、インド洋モーリシャス島に住んでいたモーリシャスドードーです。飛べない鳥で、人間の乱獲や持ち込まれた天敵(ネズミ等)の捕食により1681年に絶滅したとされています。
2026年1月1日発行のビッグ・イシュー誌518号に載せられていた、2025年刊の本書及び作者の森洋…



「わたしのお尻ってそんなに大きく見えないじゃない、っていうかそもそも大きくないよね、とか自分に言い聞かせてるんだ。わかる。 でも本当は大きい。それが問題だ」(本書収録『それって欲張り』より)
本書のことは、たけぞうさんの書評で知りました。感謝いたします。もっとも、書評を読んでから実際に手に取…





「人類にとってもっとも根強く、もっとも心休まる幻想のひとつは、『ここで起きるわけがない』―自分自身の生きるささやかな時と場所は、大変動だとは無縁だという信念にちがいない」(本書より)
イギリスのSF作家ジョン・ウィンダム(1903-1969)が1951年に発表した処女長編作です。H.…



「自分の人生は自分が作っていくものだというのがわたしの信念だし、自分の人生はそうしてきた。どれほどの価値のある人生かはともかくとしてだ。そして自分の人生には完全に責任を負う」(本書より)
本書は、1952年にオスロで生まれた作者ペール・ペッテルソンが2003年に発表したものです。これまで…




「筒井康隆は筒井康隆であって、それ以外の数十億の人類のだれでもないのだ。筒井亜流が出現してもよさそう(中略)だが、おそらく永遠にあらわれまい。彼の個性の独自さである」(星新一による本書解説より)
本書は、元々は三一書房から1968年に出版されたもので、1972年に角川文庫化されました。Wikip…



「ドイツ人があんなことをしなかったら、ユダヤ人がパレスチナに帰ることもなかったはずだ。それが、今じゃあ、連中の新しい国ができようとしている」(1947年のヨーロッパを舞台とする本書の登場人物の台詞)
「本書にはまた、グレアム・グリーンの名作中編小説(というより、キャロル・リード監督の名作サスペンス映…