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hacker

hacker さん

本が好き! 1級
書評数:2372 件
得票数:45454 票

「本職」は、本というより映画です。

本を読んでいても、映画好きの視点から、内容を見ていることが多いようです。

書評 (2372)

悪魔のいる天国

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悪魔のいる天国

「精神病院の浴室で、患者が風呂の中に釣り糸を垂れ、じっと見ている。医者がからかい半分に『どう?釣れますか』と聞いたら、患者が答えて『釣れるわけないでしょ。ここは、風呂場ですよ』」(星新一の好きな小話)

1961年刊の星新一の第三短編集です。35作収録されていますが、それまでの短篇集には、ショートショー…

投票(18コメント(3)2026-04-23

怒り 上

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怒り 上

「新聞で読んだことはありませんか?ひとりの男を破滅させておきながら、なんの罰も受けずにいる公僕がいることに関する記事です」(本書主人公の台詞)冤罪や部下の自殺を招いた個人の罪を日本はなぜか問いません。

上下巻併せてのレビューです。1976年にワルシャワで生まれた作者ジグムント・ミウォシェフスキの検事テ…

投票(21コメント(0)2026-04-22

ラルフ・エリスン短編集

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ラルフ・エリスン短編集

「パパ、褐色って、白色より絶対いいんだよね?」「そう考える人もいるよ。だけどね、アメリカ人っていうことの方が、そのどっちよりもいいことなんだ」(本書収録『黒いボール』の親子の会話より)

ラルフ・エリスン(1914-1994)は、主に『見えない人間』(1952年)で20世紀を代表する黒人…

投票(19コメント(0)2026-04-20

炎の鎖をつないで: 南アフリカの子どもたち

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炎の鎖をつないで: 南アフリカの子どもたち

「牢の中に閉じこめられてるってことと、牢の外でも閉じこめられてるってことは、あんまり変わらない(中略)おれたちはどこにいようと、みんな手錠をかけられてるんだよ!」(本書登場人物の台詞)

作家の柳美里さんは、2015年に福島県南相馬市に移住しました。4月7日に放送されたNHK福島の『はま…

投票(16コメント(0)2026-04-16

特殊清掃人グレイス・マクギルと孤独な死者たち

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特殊清掃人グレイス・マクギルと孤独な死者たち

「ドラッグ使用者はわたしが請ける案件の大きな割合を占める。依存症患者、年金生活者、自殺者は、死後発見されない確率の高い三大グループだ」(本書より)孤独死のあった部屋の特殊清掃人がヒロインの小説です。

2022年刊の本書が処女作の作者C.R.ロバートソンは、イギリスのスコットランドで20年以上のキャリ…

投票(15コメント(0)2026-04-15

新潮世界文学 10 ドストエフスキー 1

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新潮世界文学 10 ドストエフスキー 1

「神は偉大なり」とはちっとも思わないのですが、「ドストエフスキーは偉大なり」という言葉は、人類が存続する限り、真実でしょう。本書には『貧しき人びと』『地下室の手記』『罪と罰』の3作が収録されています。

「ドストエフスキーを論ずるあらゆる著作は、人類がこの作家を認めたという地点から出発しなければならない…

投票(19コメント(0)2026-04-14

D の犯科帳 黒の事件簿/虐殺, ディーノ・ブッツァーティ著, 香川真澄訳, 創林舎出版

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D の犯科帳 黒の事件簿/虐殺, ディーノ・ブッツァーティ著, 香川真澄訳, 創林舎出版

ブッツァーティは21歳の時に入社したミラノの新聞社《コッリエール・デラ・セーラ》で、編集長を含む様々な仕事を務め、死ぬまでそこで働きました。本書は彼が新聞に載せた記事やコラム集です。

ディーノ・ブッツァーティ(1906-1972)は、20世紀イタリアを代表する作家の一人です。彼は、ミ…

投票(17コメント(0)2026-04-08

自由の王―ローペ・デ・アギーレ (ラテンアメリカの文学 (4))

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自由の王―ローペ・デ・アギーレ (ラテンアメリカの文学 (4))

トランプ政権によるマドゥロ大統領の誘拐、2026年2月のインフレ率が618%、WBC優勝など、最近話題の多いベネズエラですが、日本に紹介された小説は多くありません。ということで、本書を手にしました。

ミゲル・オテロ=シルバ(1908-1985)は、ベネズエラに生まれましたが、生涯、政治に深く係わった…

投票(18コメント(0)2026-04-06

まさに世界の終わり/忘却の前の最後の後悔

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まさに世界の終わり/忘却の前の最後の後悔

「現在、フランスで最も上演されている劇作家は誰か、それがジャン=リュック・ラガルスである。HIVに感染し、1995年、『ルル』の稽古中に倒れ、わずか38歳の若さでこの世を去った」(本書解題より)

ジャン=リュック・ラガルス(1957-1995)は、本書解題によれば「20年に満たない期間に、25本…

投票(22コメント(0)2026-03-27

シャンブロウ

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シャンブロウ

このシリーズの主人公「スミスの宇宙冒険物語は、人間の生命、精神、心、魂を吸い取って糧にしようとする吸血鬼ともいうべき、吸血鬼の変形であるエイリアン・モンスターたちとの戦いである」(本書解説より)

C.L.ムーア(1911-1987)は、本書収録の『シャンブロウ』(1933年)でデビューしたSF・…

投票(19コメント(2)2026-03-26

世界が若かったころ―ジャック・ロンドンショートセレクション (世界ショートセレクション)

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世界が若かったころ―ジャック・ロンドンショートセレクション (世界ショートセレクション)

「マイナス45度では、唾が雪の上ではじけることは知っていたのだが、今吐いた唾は空中で砕けた。いまや温度がさらに下がっているのはまちがいない」(本書収録『たき火』より)

ジャック・ロンドン(1876-1916)の短編集を読むのは、これが初めてです。訳者あとがきによると、…

投票(21コメント(5)2026-03-25

ぼくたちがギュンターを殺そうとした日 (児童書)

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ぼくたちがギュンターを殺そうとした日 (児童書)

「大人がどれほど多くの人を戦争で殺したと思ってるんだ?とりわけああいう連中を。ユダヤ人とかロシア人とかもだ」「ああいう連中ってどういう意味だい?」「頭がおかしい連中のことさ」(本書中の会話より)

本書に収録されている作者の『日本の読者のみなさんへ』という文には、次のような記述があります。 …

投票(16コメント(0)2026-03-22

罪に願いを

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罪に願いを

「4年ぶりにアメリカ合衆国大統領へと返り咲いた御仁による、無節操で思慮を欠いた振舞いと、時代錯誤ともいうべき自国第一主義がもたらす不穏なニュースが、メディアを騒がせない日はない」(本書解説の冒頭句)

2023年刊の本書は、新人作家ケン・ジャヴォロウスキー(名前からして東欧・ロシア系でしょう)が、現在…

投票(18コメント(0)2026-03-18
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