20世紀SF〈3〉1960年代・砂の檻




本書収録作の中では、一人称、二人称、三人称をその特徴を活かして駆使し物語を展開した、ロバート・シルヴァーバーグの『太陽の踊り』が秀逸でした。
全6巻の20世紀SFシリーズの第三巻、1960年代の14作が収録されています。この時代は、小説も映画…

本が好き! 1級
書評数:2352 件
得票数:45055 票
「本職」は、本というより映画です。
本を読んでいても、映画好きの視点から、内容を見ていることが多いようです。




本書収録作の中では、一人称、二人称、三人称をその特徴を活かして駆使し物語を展開した、ロバート・シルヴァーバーグの『太陽の踊り』が秀逸でした。
全6巻の20世紀SFシリーズの第三巻、1960年代の14作が収録されています。この時代は、小説も映画…



何も起こらない日常でも、時には何か起こります。でも、それも含めて、やっぱり日常なのです。
本書のことは、ぱせりさんの書評で知りました。感謝いたします。 作者の小沼丹(1918-1996…





ヌーヴォー・ロマン若しくはアンチ・ロマンの旗手の一人ミシェル・ビュトールの長編小説作家としての集大成です。作者は本書をもって長編小説を書くのを止めてしまいましたが、必然的な結果だったのかもしれません。
皆さま、明けましておめでとうございます。昨年中はいろいろとお世話になりました。今年もよろしくお願いい…





「『どうだったい、辛かったかい、あっちは』 おっ母さん、そんなことをきいて、僕はなんと答えたらいいんです。お話しても、あなたにはおわかりになりません。また決しておわかりにはなりますまい」(本書より)
1929年刊の本書は、第一次世界大戦をテーマとした小説としては、おそらくもっとも知られた小説でしょう…



慈善と偽善は紙一重。
上下巻(文庫本四冊相当)通してのレビューです。 チャールズ・ディケンズ(1812ー1870)は…



殺し屋と娼婦というのは、昔から映画監督の好きな職業です。
殺し屋と娼婦というのは、昔からいろいろな映画に登場してきたキャラクタです。ただ、娼婦が主役を張る映画…



表題作『倒錯の庭』が群を抜いて素晴らしい短編集です。ただ、その他の3編はいささか物足りなさが残ります。
小池真理子(1952年生まれ)は、私の好きな日本の怪奇小説作家の一人と言っていいでしょう。このサイト…





先日、府中市立美術館で開かれていた「フジタからはじまる猫の絵画史 藤田嗣治と洋画家たちの猫」を観てきました。本書はその公式図録です。
現在の私は福島県の片田舎に住んでいて、別に日常生活に不便を感じることはないのですが、映画館や美術館に…



『昼顔』『影の軍隊』の作者ジョセフ・ケッセルが描く、妻を殺した男と、夫を殺した女の恋物語。
1954年に出版された本書の作者ジョセフ・ケッセル(1898-1979)は、父親は現リトアニア(当時…




「痰一斗 糸瓜(へちま)の水も 間にあはず」 正岡子規が死の12時間前に詠んだ三つある時世の句の一つです。
正岡子規(1867-1902)というと、「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の作者というぐらいしか知り…





「ヒロシマの物語に登場する人々は過去の亡霊ではありません。かつてこの世界で私たちと同じように笑ったり泣いたりしていた人々であり、未来の私たちでもありうるのです」(作者による本書あとがきより)
ぱせりさんの書評で本書のこと知りました。感謝いたします。 今年5月に出版された本書はフィクショ…





本書に収録されているメグレ警視シリーズ第二作『故ギャレ氏』は、その後のシリーズ全体の原点であり、主要なモチーフの多くが既に詰まっている作品です。
本書には、メグレ警視シリーズの2作が収録されています。第二作『故ギャレ氏』(1930年)と第十七作『…




「野原に、村に、 軍鼓は響き、 年月は過ぎて、 帰りの道は、帰りの道は、 誰も知らない」「進軍は続く、 年月は過ぎて、 お前を残してきた地には、 お前を残してきた地には、 十字架がひとつ」(本書収録『戦さの歌』より)
日本で最初に出版されたブッツァーティ(1906-1972)の短篇集は、日本独自編纂で脇功が訳した『七…



本書は、アフリカ南部のボツワナを中心に南アフリカやナミビアに住んでいるツワナ族に伝わる昔話を、南アフリカ出身の白人作家ビヴァリー・ナイドゥーが再録したものです。
1943年南アフリカ生まれの女性作家ビヴァリー・ナイドゥーは、自ら係わった反アパルトヘイト運動がりゆ…




どう解釈するのか、あるいは何も解釈しないのか、不思議なお話ですが、ラストの「扉をしめる」という行為から、カフカの『掟の前で』を連想しました。
ぱせりさんの書評で本書のことを知りました。感謝いたします。 スウェーデンの児童文学者アストリッ…




オーソン・ウェルズ最晩年の、インタビューというより雑談会の記録です。正直なところ、かなりの映画ファン向きの本です。
オーソン・ウェルズ(1915-1985)は、言うまでもなく、映画の歴史における巨人の一人です。元々は…





「1941年6月14日、恐怖が頂点に達した。一夜にして、ラトビア人の1万5424人が(シベリアに)強制追放となった。追放者のなかには、幼児290人、60歳以上の人が55人含まれていた」(本書より)
題名は比喩ではありません。作者の母親に実際に起ったことです。彼女は14歳の時に夜中に叩き起こされてシ…




「変なところがない子なんて教室に一人もいませんでした。みんな変な子だったのです。つまり、それがふつうだったのです」(本書より) 「変」であることは、ちっとも「変」でないことを教えてくれる絵本です。
松田青子は、比較的最近知った日本の作家の中では、お気に入りの一人です。自分の書いた文章を引用するのも…





「あの日から、風がかわった。 空気がかわった。光がかわった。 思ってもみなかった日常が出現した」(本書より) 2011年3月11日の東北大震災の後から作者の家で起こった出来事を描いた絵本です。
少し前になりますが、morimoriさんの書評で本書のことを知りました。感謝いたします。 19…





ボワロー&ナルスジャックの作品はそんなに読んでいるわけではないのですが、今まですごく良かったという印象を受けたものはありませんでした。ですが、本作は面白い!
そうきゅうどうさんの書評で、本書を読んでみようと思いました。感謝いたします。 二人の作家の共作…