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老いさらばえた漁師サンチャゴは全く魚を獲れなくなって軽んじられていた。いつも漁に同行していた手伝いの子供を連れずにはるかかなたの沖まで出て行き、ついに巨大な魚を釣り上げるが。。。

  • レビュアー: さん
  • 本が好き!1級
老人と海―The old man and the sea 【講談社英語文庫】
ご存知「老人と海」を原語で読みました。というのも、今週の英会話教室のテーマが小説だったからです。初めてチャレンジしましたが、これはこれで大変でありました。約2週間弱かかりました。ネタバレしますので、お嫌な方はご遠慮ください。

あらすじは誰でもご存じでしょう。もう84日も魚を取っていないキューバの老漁師サンチャゴは、85日目に意を決してはるかに遠くの海まで魚を取りにでかけます。仲良しの手伝いの子供はもう同行しません。

子供は父親に、サンチャゴには不運がまとわりついているから、と止められ、余所の船に手伝いに行っていますが、何くれとなく老人の世話を焼きます。彼のことが大好きなのです。サンチャゴは途中いろんなことを考えながら船を進めます。しばしば考えるのは、かつて訪れたアフリカにいたライオンの事や海と魚の事などです。

そうした中、サンチャゴはついに巨大なカジキマグロを釣ります。長い間魚と戦い、はるか遠くまで魚に引きずられて行きますが、ついに彼は魚を殺します。魚を港に持って帰る途中、彼は以下のような述懐をし、魚に対する罪悪感を払いのけます。

You did not kill the fish only to keep alive and to sell for food, he thought. You killed him for pride and because you are fisherman. You loved him when he was alive and you loved him after. If you love him, it is not a sin to kill him. Or is it more?

お前はただ生きるため、金に換えて食料を得るために魚を殺したのではない。お前は誇りにかけて彼を殺したのだ、なにせお前は漁師だから。お前は生きている時も死んだ後も彼を愛していた。彼を愛していたから、彼を殺したのは罪ではない。そうだろ?

ところが魚の血の匂いをかぎつけた鮫が魚を襲います。初めは銛で、次にナイフで、最後には棍棒で鮫と戦います。その最中に彼はこうつぶやきます。

But man is not made for defeat,"he said."A man can be destroyed but not defeated.

人は打ち負かすことなどできない。破壊されるかもしれない、しかし決して打ち負かされない。

相次ぐ鮫の襲撃の末、とうとう彼は港にたどりつきますが、その時魚は頭と尻尾を残してすべて骨になっていました。彼はやっとの事で家に帰り、死んだように眠ります。

彼の船を見た少年は彼のところへやって来ます。ついに魚を仕留めた老人を見て、少年は人目をはばからず泣きます。観光客は、あの大きな骨の魚は何か、とレストランのボーイに訊ね、心無いボーイは鮫だ、と答えます。

しかしサンチャゴは眠ります。ライオンの夢を見ながら。

【追記】こんな古いレビューを最近お読みいただいた閲覧者さまの為にこの追記を捧げます。ご訪問誠にありがとうございました。励みになりました。最近知りましたヘミングウェイの新しい小説を一つご紹介しましょう。ではどうぞ。へミンウェイがたったの6語で書いた世界で最も短い小説。

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  • 掲載日:2026/05/22
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    取得中。。。