茜さん
レビュアー:
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人間は背負った宿命から逃れることはできない。
善良この上ない元巡査を殺害した犯人は誰か? そして前衛劇団の俳優と女事務員殺しの犯人は?
今西刑事は東北地方の聞込み先で見かけた“ヌーボー・グループ”なる新進芸術家たちの動静を興味半分で見守るうちに断片的な事実が次第に脈絡を持ち始めたことに気付く……
新進芸術家として栄光の座につこうとする青年の暗い過去を追う刑事の艱難辛苦を描く本格的推理長編。
下巻を興味深く読了しました。
上巻では誰が犯人なのか全然わからずどうなることかと思いましたが、まさかの展開でした。
元巡査以外は東野圭吾氏のガリレオの初期の頃の殺害方法に似ているなぁと思いました。
また、手がかりの一つである「カメダ」という東北弁が出雲方言と似ているとは思いもしなかったので、そのことにも驚きました。
そして、元巡査の殺人理由が犯人の出自に関係していたとは何と悲しいストーリーだろうか。。。
だけれど、ラストはまさに新進芸術家として栄光まで辿り着く手前での逮捕劇はまるでドラマを観ているようで余韻が残りました。
小説を読んで脳内で映像を思い浮かべることが出来る松本清張氏は稀有な作家だったんだなぁ。
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天然系変人B型♀です。ブログに読んだ本の忘備録を書いてます。
初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな
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- 出版社:新潮社
- ページ数:431
- ISBN:9784101109251
- 発売日:1973年03月01日
- 価格:700円
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