大人気お梅シリーズ第3弾。
お梅は500年前の戦国時代に強力な呪術を会得。この呪術により、対立する戦国大名を完全に破滅させてしまう。この呪術を持ったまま、人形になって現代によみがえり、恨みつらみを持っている人たちに乗り移り、その恨みを増幅させて、対象になった人物を殺害しようとする。ところが、いつもそれに失敗して恨みの対象の人物が幸せを掴むというのが定番のストーリー。
この本ではお梅が、お梅とは正反対の人を幸せにする魔法少女イライザと出会う。お梅はこのイライザを利用して、今度こそ現代人を呪い殺そうとする。これが物語の基調。5作品が収録されている。
どんな物語になるのか、3作目の「さっかあ少年を呪いたい」を紹介する。
主人公の桃山雄大は地元のサッカーチーム「ほんまちフレンズ」に入っている。しかしチームでは補欠で、殆どゲームに出場したことはない。こんな雄大がある日練習試合に行く。相手は名門「グレイスサッカークラブ」。監督は元Jリーグで活躍した沢松監督。そして名コーチ川端もいる。雄大が持ってきたスポーバッグを開けると、見たことない昔の人形が入っている。お梅人形だ。お梅はサッカーチームの人たちを呪い殺したいという衝動でバッグに収まったのだ。
グレイスサッカークラブには、雄大と同い年でかっては一緒にプレーしたことのある少女選手サフィアがいる。少女なのにサッカー能力が卓越していて、クラブの最大の主力選手である。ところが試合中サフィアが失敗して、お梅の呪いのかかった川端コーチがサフィアをひっぱたく。これはいいぞとお梅
は更に川端コーチにみんな呪い殺せと呪術パワーをあげる。そして、川端コーチは大暴走をする。
雄大の父親は雑誌記者をしている。この父親に人々を幸せにする人形イライザが乗り移る。父親は沢松監督が重婚しているというスクープを放つ。テレビ、雑誌で大騒動となり、沢松監督、川端コーチはチームから追放。その後どん底に落ちる。しかしイライザが乗り移りグレイスサッカーチームは名門チームとしてサフィアとともによみがえる。
ほぞを噛む、お梅。
こんな話が収録。この3弾、お梅に対する強力なライバル登場で作品は大きくパワーアップをする。
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