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一平くんシリーズ三冊目。

  • レビュアー: さん
  • 本が好き!免許皆伝
ちょっとだけ ともだち
一平くんシリーズ三冊目。
一平くんの妹は、保育園に通い始めて、あっというまに11人も友だちができた。
社交的なおかあさんもおばあちゃんも、あちこちに友だちがいる。友だちなんかいなそうなおじいちゃんだって、若いときの友だちを大切に思っている。
一平くんは友だちを作ろうと思う。
「だけど、ともだちって
 どうやってつくるんだろう」


新学期。あたらしいステージ、あたらしいメンバーに囲まれて、一平くんみたいに悩んでいる子はたくさんいるんじゃないだろうか。
ともだちはほしいけれど、どうやって作ったらいいのだろう。そもそも、ともだちってどういうものなのだろう。
友だちはいないよりいたほうがいい。でも、無理したら、辛くなる。
一平くんは考える。じっくりと、でものびやかに考える。
だいじょうぶ。急がなくてもたいじょうぶ。一平くんと仲良くなりたい子に、きっとこれから出会うよ。


ちょっとだけともだちって、いい言葉だと思う。
自分のなかに「ちょっとだけ」がいろいろあることを発見していくのは素敵なことだし、「ちょっとだけ」通じ合う人に出会えたらうれしい。全部じゃなくていいのだ。


一平くんの周囲の子どもたち、大きなカタマリみたいに見える。カタマリは脅威に感じるし、自分とは無関係な遠景のようにも感じる。そこから、ひとりずつ取り出すと、大切な「ちょっとだけ」をたくさん携えた、生きた子どもになっていく。

  • 掲載日:2026/04/15
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