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『すてきなひとりぼっち』につづく一平くんシリーズ二冊目。

  • レビュアー: さん
  • 本が好き!免許皆伝
ぼくは、ういてる。
『すてきなひとりぼっち』につづく、一平くんのシリーズ二冊目。一平くん、ずいぶんひさしぶりだ。『すてきなひとりぼっち』で出会った亀(なまえはカメタ)も元気でいた。


ぼくは、ういてる。
「ういてる」って言葉は……。
ある集団のなかで「ぼくは(わたしは、あのひとは)ういてる」っていうとき、それはあまりいい感じのコトバではない。
「ういてる」って言い方の向こう側にある、(うかないための)集団のなかの無言の了解に気がついて、それもちょっと気持ちが悪いんじゃないか、と思い始める。


一平くんは、自分がういていることに気がついている。
だけど、この「ういてる」をこんな絵と文章で(ことに絵で!)見せられると、わくわくする。「ういてる」って、こんなに素敵で楽しいことだったんだね。
もっともっと「ういてる」を味わいたい、と思う。
「ういてる」人は、ほかの「ういてる」人にも気がつくし、ひとりで「ういてる」のも、いっしょに「ういてる」のも、なんて素敵なんだろう。うきかたもいろいろだし。ページを追うごとに「ういてる」が豊かになっていくようだ。
そして、気がついた。前作で「ひとりぼっち」だった一平くんは、共感できる相手に出会っている……それもうれしいことだった。


ういていられない人たちのことを残念だなあ、と思うようになったけれど、だいじょうぶ。気がついていなかったけれど、みんなほんのちょっとはういているんだって。その気づきはとてもすてきで楽しい。


  • 掲載日:2026/04/14
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